【コラム No4】アメリカ大学院のランキングと知名度についての誤解

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【コラム】アメリカ大学院のランキングと知名度についての誤解
~アメリカ大学院ランキングの理解することで見えてくる可能性~

アメリカの大学院を目指されている方に、「どういった大学院を目指されていますか?」、「どういった大学院へ出願予定ですか?」という質問をすると、多くの方が下記のようにお答えになります。

「コロンビア大学、ニューヨーク大学、ボストン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ワシントン大学、ジョージタウン大学など」

 

確かにどの大学も非常に優秀な学校で、知名度も申し分ありません。ただ前述させて頂いております通り、アメリカには6000校を超える学校が存在します。もちろん優秀な学校は皆さんが知らない学校でも数多く存在します。例えば下記ごご覧下さい。

 

 

8位 コロンビア大学

11位 ニューヨーク大学

15位 カリフォルニア大学ロサンゼルス校

24位 ジョージタウン大学

35位 ワシントン大学

(USNews 2013 Business School Ranking)

 

となりますが、例えばこういった学校に交じって下記のような学校も存在します。

 

8位 コロンビア大学

11位 ニューヨーク大学

13位 バージニア大学

15位 カリフォルニア大学ロサンゼルス校

17位 テキサス大学オースティン校

19位 ノースカロライナ大学チャペルヒル校

23位 インディアナ大学ブルーミントン校

24位 ジョージタウン大学

25位 オハイオ州立大学

28位 ウィスコンシン大学マディソン校

30位 アリゾナ州立大学

31位 ミネソタ大学ツインシティー校

35位 ワシントン大学

37位 ボストン大学

(USNews 2013 Business School Ranking)

 

上記は全米のランキングですので、上位50位に入れば非常にランクの高い世界的にも優秀な学校と思って頂いて問題ないと思います。

 

では、下線を引いた学校の中で皆さんがご存じの学校は何校あったでしょうか?

上記はアメリカの大学院ランキングの中でも最も知名度の高いUS Newのランキングです。もちろんアメリカ全土のランキングになりますので、世界的な知名度も申し分ありませんし、学術的レベルも他の大学院と比べてもまったく引けを取りません。ではなぜ、皆さんの耳にこういった学校は届かないのでしょうか?

 

それはアメリカの大学は約70%が私立学校であるためです。私立の大学は通常公立よりも大学の知名度向上やブランディグのために労力や費用を費やします。

 

そのため、他の同レベルの州立大学と比べて世界的知名度が上がるという訳です。そのため、例えば下記のように上位の学校より下位の学校の方が国際的に知名度が高い、ということが頻繁に起こります。

 

28位 ウィスコンシン大学マディソン校

37位 ボストン大学

 

こういった私立の大学は自らのブランド力を向上させ、できるだけ優秀な学生を世界中から集めることを目的としています。しかし州立大学は世界には目を向けず、あくまで州民の中で優秀な学生を受け入れることで学術的レベルを保っていると言えるでしょう。

 

そのため、留学生としてアメリカを目指す皆さんの耳には、根気よく学校リサーチを行わなければ、優秀な学校として挙がってくる学校は上記のような私立大学に限定されてしまう、ということが起きているということです。もちろん州立大学でも留学生はしっかりと受け入れていますし、留学生オフィスも整備されています。ただ私立と違い国際的な広告費をかけて大学名を宣伝しませんので、皆さんの耳に届きづらいということです。

 

一方イギリスの大学院はそのほとんど公立大学のため、上記のようなことは起きません。知名度=学校のレベルという構図はある程度当てはまると思います。また、なぜアメリカにある、優秀な州民のための大学がそれほど世界的に優秀な学校になりえるかというと、それは人口にもよると思います。

 

イギリスの人口:約62,000,000 人

カリフォルニア州の人口:約37,000,956人

 

以上を見ても分かるように、アメリカの一つの州であるカリフォルニア州の人口はイギリスの総人口の半分以上となります。この人口の差こそが、州立でも数多くの優秀な大学が存在する所以だと思います。そしてその州で非常に優秀な大学をRegional Rankingといい、米国全体、そして国際的に知名度の高い大学をNational Rankingと区別しランク付けしている学校も多いのが現状です。

 

Regional Ranking:地域ランキング

National Ranking:米国ランキング

 

つまり、難易度だけでなく費用も高額だが、その分卒業後にもその知名度の高さを利用できる私立校を目指すのか、学術レベルが私立のトップ校を変わらないが、州立のため費用が抑えられる代わりに卒業後の知名度は私立より落ちる学校を選ぶのか、という選択になります。

 

少々の語弊を覚悟のうえで言うのであれば、ほとんど同じ材質や品質であっても、ブランド物の方がNo Nameより高い、というブランディング大国アメリカならではの実情と言えるかもしれません。

 

ここまでは皆さんがご存じのUSNewsなどで毎年トップスクールにランクインする学校について解説してきましたが、さらに言うと、アメリカの大学数から考えると、USNewsなどで100位以内にランクインしていない学校でも非常に優秀な学校は数多く存在します。

 

特にワールドランキングにランクされている学校がUSNewsにランクインしていない、ということも頻繁に起こりますため、国別ランキングよりワールドランキングを重要視する昨今の状況を考えると、ワールドランキングなども重要視した学校リサーチも考慮する必要があると言えます。

 

分かりやすい例を挙げると、皆さんよくご存じの東京大学、京都大学、そして早稲田大学、慶応大学のワールドランキングの順位は以下のようになっています。

 

27位:東京大学

54位:京都大学

147位:大阪大学

351~400位:慶応大学・早稲田大学

 

こういった日本のトップスクールと肩を並べるレベルの大学で、北米の学校を挙げてもUSNewsなどにランクされていない学校も数多く存在します。

 

25位:ジョージア工科大学

27位:東京大学

33位:イリノイ大学

35位:カリフォルニア大学サンタバーバラ校

53位:オハイオ州立大学

54位:京都大学

74位:マサチューセッツ州立大学

76位:ピッツバーグ大学

79位:エモリー大学

91位:コロラド大学

94位:ミシガン州立大学

99位:ニュージャージー州立大学

102位:ロチェスター大学

122位:フロリダ大学

134位:ユタ大学

135位:インディアナ大学

147位:大阪大学

351~400位:慶応大学・早稲田大学

 

上記はワールドランキングに入っている北米の大学一例ですが、一例を挙げても上記のように皆さんが知らない学校が多数存在します。例えばワールドランキング上位150位を挙げても、約60校も存在します。

 

繰り返しになりますが、上記はアメリカの大学が世界的に優れているという訳ではありません。アメリカの大学は、その国土と人口から他国と比べると非常に数が多いのが特徴です。学校数が非常に多いということは選択肢(可能性)が非常に多いということですが、しかし前述しました通り私立大学が多くを占めるため、皆さんの耳に入る学校は制限されてしまう現状があります。

 

そのため、以上のようなランクについての考え方と現状を知っていると、皆さんの米国における大学院の可能性も非常に広がるのではないかと思います。

カテゴリー 必読!留学コラム(21)

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2013年12月26日

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