大学院留学コンサルティングTOP > 国別に解説 大学院留学の特徴 > アメリカ大学院留学

イギリス大学院のスケジュール

アメリカ大学院留学イメージイギリスの大学院は、実践的なカリキュラムではなくより学術的なカリキュラムになります。一年間で修士号を取得することができますが、大学院留学生準備コースを経て2年間で卒業するのが一般的です。この大学院留学生専用の準備コースの開講により、イギリスの大学院留学生の門戸は大きく広がりました。

イギリスの大学院のほとんどのプログラムは、通常一年間で終了し、マスターの学位が授与されます。一年間のスケジュールはフレキシブルなものではなく、入学と同時に修士論文の準備が始まり、修士論文作成のためのクラスを履修します。ただ入学時の英語力には寛大で、ほとんど全ての大学院で条件付合格をオファーしています。

  

イギリス大学院の年間スケジュール

イギリスは基本的には9月入学のみになりますが、学校によっては1月入学を認めている学校も稀にあります。卒業までの期間は12ヶ月で、その間もほとんど休みが入りません。卒業は通常9月になります。アメリカの大学院修士課程は2年間なのに対し、イギリスの大学院修士課程は1年間だけで修了することは意外と知られていません。最初の夏学期は、留学生用の英語コースで英語を学び、修士課程に備えます。秋学期、冬学期、夏学期の3学期が大忙しで終了すると、最後のSummer Break(夏休み)で修士論文を仕上げなくてはいけません。夏休みが約3ヶ月、冬休みが約1ヶ月あるアメリカの制度とは大きく異なります。

イギリスはアメリカと大きく異なり、履修クラス、卒業までの期間、全て入学と同時にほとんど決まっています。通常入学から卒業までコースの学生もほとんど変わりませんので、1年間同じ学生で進んでいくことになります。また1年間という短い期間で修士号を取得しますので、通常コースの一部となっていない場合はインターンシップを行うことは難しいですし、アメリカと異なり長い夏季休暇等もありません。


【年間スケジュール】
秋学期(Fall Semester) 冬学期(Winter Semester) 夏学期(Summer Vacation)
9月(入学)~12月 1月~5月 6月~8月
基礎科目 専門科目 修士論文作成 →卒業(9月)

イギリスの大学院は進級制度を採用

一方イギリスの大学院は進学制度を取り入れていますので、学期の終わりに進級テストがあります。進級テストにクリアできないとその学期を再度やり直す必要があるため、落第ということになります。

また履修するクラス数も決まっていて、必修科目以外に選択科目がある場合も多いですが、1学期に履修するクラス数が決まっていますので、アメリカのように自分で自由に選ぶことはできません。また通常コースで特別な指定がない場合は、他学部のクラス履修はできません。クラスメイトがアメリカのようにクラスによって大きく変わるようなことがなく落ち着いて勉強に励むことができるのもイギリスの特徴です。

卒業論文に関しては、イギリスはほぼ全てのコースで必修となり、第三学期である6月~9月の間が卒業論文作成期間となり、この間に完成させる必要があります。どの程度の論文を課せられるかということに関してはコースによって異なりますが、9月までに修士論文が認められないとたとえ入学から一年間が過ぎても修士号が授与されませんので注意が必要です。


イギリスの大学院は一年間

イギリスの大学院は一年間で終了します。そのため、基礎的な科目はほとんどなく、入学と同時に専門性の強いクラスが始まります。イギリスの大学院は、一年間といっても休みがほとんどありません。9月から始まり、翌年の9月に卒業しますので、丸々12ヶ月学ぶことになります。

アメリカは、夏休みが3~4ヶ月、冬、春休みで2ヶ月、また入学が9月で卒業が6月ですので、実際には19ヶ月程度になります。そのため、アメリカとイギリスでは6ヶ月程度しか変わりません。もちろんアメリカはその長い休みの期間に、インターンシップで実務経験を積んだり、サマースクールで他の学部のクラスを受講したりといろいろな可能性があります。

一方イギリスの大学院は、一年間だからといって決してアメリカよりも楽というわけではなく、短期集中型のカリキュラムになっています。基礎科目もほとんどありませんので、専門分野も決まっていて一年間で集中して学びたい方には最適の留学先と言えます。また、イギリスの大学院は卒業後働くといったことはほとんど不可能なので、とにかく急いで修士号を取得し帰国したいという希望の方に人気の留学先です。入学時期も一年間に一度(9月)しかないことも特徴です。


英語力に寛大なイギリスの大学院

イギリスのもう一つの大きな特徴は、英語力に関してとても寛容なところです。出願時には英語力を問われません。出願時に英語力が足りなくても英語力強化の条件付合格がもらえます。イギリスの大学院は、この条件付合格の制度を通常どの学校でも持っていますので、留学生に対する門戸は非常に広いと言えます。

ただ、イギリス大学院は全て国立のため、アメリカのように学校によって英語の要求点が大幅に変わるということはありません。通常、イギリスの大学院に直接入学を目指すのあれば、TOEFL(CBT)で237以上の実力が好ましいと言えます。また、イギリスにはIELTS(アイエルズ)という英国からオセアニアにかけて行われている特殊なテストがあり、こちらもTOEFLと同様に留学生の英語力を測るテストと知られていますIELTSはTOEFLと違い三ヶ月に一度しか受験することができないうえに、テスト内容にスピーキングセクションが入っています。スコアは1~9段階(0.5刻み表示)になります。


均一化された教育水準

教育水準が均一化されていることで知られるギリスの大学院は、全て国立大学のため、日本やアメリカのように大学間によって教育水準が変化することはありません。

どのように教育水準を一定に保っているかというと、各試験や論文、最終成績等の際に、その学校の教授だけでなく、学外の専門家を迎えて成績評価を下すという伝統的な評価方法を取り入れています。これは、大学教育の水準を一定に保つための重要な制度ではありますが、各分野や研究内容で高評価を得ている大学がありますので、どの大学で学んだかということも非常に大きな役割を果たします。

また、イギリスの大学院課程には、コースワークに重点を置いたTaght Courseと、リサーチに重点を置いたRearch Course に分かれていますので、自分がどの大学、専攻、コースで学ぶかということは非常に重要と言えるでしょう


大学院進学準備コース

ファンデーションコースと呼ばれる大学院留学準備コースが、イギリスの学校の最大の特徴と言えます。この大学院進学準備コースにより、イギリスの大学・大学院は留学生に広く門戸を広げました。 このイギリス大学院留学生準備コースの最大の特徴は、直接大学院留学するための英語力と基礎知識の両方足りない学生が入学できる点です。

国別に解説 大学院留学の特徴

関連ページ