青木菜津子さん|Natsuko AOKI

青木菜津子さん|Natsuko AOKI

合格スクールUniversity of Massachusetts Lowell 
留学先(国)アメリカ
専攻(メジャー)Chemistry
職業芝浦工業大学

今回インタビューにご協力頂きました青木さんは、理系専攻でマサチューセッツ州立大学から見事合格を勝ち取りました!理系の方は日本の大学院へ進学される方も多いですが、なぜ海外の大学院を目指されたのか、その理由や合格までのお話をお伺いすることができました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

まず最初のきっかけは、大学2年生を終えた春休みに初めて2カ月間語学留学をして、その時にもっと長く行きたいと思ったんです。私は理系の大学なので留学制度とか英語に触れる機会がなかったので、その後大学3年生の後期から1年間休学をしてマサチューセッツ州にある語学学校に留学をしました。

行く時は1年間しっかり留学したいという思いだけで、大学院留学なんて全く考えていなかったんですが、その語学学校は大学の敷地内にある学校だったので、半年位留学期間を経た時に、頼み込んでその大学の化学の授業を受けさせてもらったんですね。そうしたらやっぱり、もう大学でやった内容なのに英語になると全然分からないんですよ。世界共通の化学の事なのに(笑)。

その時に、こういう内容が英語で分かるようになりたいと思い始めました。

あと、現地の学生とも交流する様になってみると日本の大学生のスタンスと全く違うんですよね。もともと私は勉強も好きじゃなかったし、大学院も行く気がなかったので、周りの皆と同じようにただ単位を取る為に授業を受けて、好きじゃないことを必死で覚えて、、そんな感じで勉強していました。でもそのアメリカの学生達は、本当に意欲を持って勉強しているし、働きながら大学に来ている方も多くて、なんかこのまま日本に帰って大学を卒業して、就職して、、っていうのが“なんか違うな、、”と思い始めてしまったんです。

留学から帰ってきたら研究室に配属されて研究課題が与えられたんですが、それを始めたらすごく楽しくて、3年生まで授業で学んだ事が実際の研究でこう活かされるんだ、という事が実感できたし、そこで更に研究のために勉強する事が凄く楽しくて、やっぱりもっと学びたいという気持ちが更に強くなって、大学院留学へも思いが強くなりました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

大学院留学したい思ったのは留学して半年位経った頃で、そこからTOEFLの勉強を始めました。アメリカにいる間は語学学校の先生にチューターをしてもらって対策をしていましたが、初めてのことだったので簡単にはスコアは出ませんでした。

帰国後現地で先生に教えてもらった大学や自分で大学を調べたりしてみましたが、沢山大学があって、どの大学が良いのか、レベルがどの位で実際に自分が目指せる大学なのか、、分からない事だらけですし、理系で大学も忙しいのでサポートが必要だと思い、色々な所に相談に伺いました。

その中で大学院留学専門にサポートしているこちらにお願いする事に決めて、実際に具体的な準備を始めたのは4年生の5月位からだったと思います。

そこから夏位に出願校を決めて、その後GRE対策と出願書類の準備を進めて一番早い出願校へは12月中旬位に出願しました。


Q3. 専攻はどのように考えられましたか?

Q3. 専攻はどのように考えられましたか?

最初に専攻を考えた時に、なんで自分は大学に進学する時に化学を選んだんだろうって考えて、当時考えていた“化粧品開発に携わりたい”という気持ちに立ち返り、やっぱり大学院でも有機化学を専攻してこの分野について研究していきたいと思いました。

もともとは、私は女子校だったので、ちょっと早めですが中学生頃から周りの友達も一緒にお化粧に興味を持って、メイクを始めたんですよね。その時にやっぱり知識もないしお金もないしで、適当なファンデーションを選んで、ニキビとか肌トラブルが出てきたんですね。

日本人て、肌のトラブルをメイクで隠す習慣があると思うんですけど、そうすると更にトラブルが悪化して悪循環、という事が起きると思います。でもある程度の年齢で、お仕事もしている女性は礼儀としてメイクをしなきゃいけない状況に置かれていると思います。そんなお化粧をしなきゃいけない日本人が肌トラブルをお化粧をしながら治せるファンデーションが作れたらな、、と思ったのが一番最初のきっかけです。

さらに高校生になって化学の勉強を始めたらすごく楽しくて好きになったので、大学受験の時も化学を専攻しました。なのでその頃からの希望を叶えられる様な大学院へ進学したいと思って、専攻は有機化学に決めました。


Q4. なるほど、その様な経緯があったのですね。専攻決定後、出願校はどの様に考えられましたか?

Q4. なるほど、その様な経緯があったのですね。専攻決定後、出願校はどの様に考えられましたか?

まずは立地から考えて、1年間留学に行っていたマサチューセッツ州の環境が凄く好きだったので、マサチューセッツ州にある大学と、オクラホマ州に親せきが住んでいるので、オクラホマ州の2つの州の中で、更に費用的に州立大学に絞って調べて頂きました。

費用に関しては既に1年間留学もさせてもらっているし、あまり両親に負担をかけたくなかったので、出来るだけ学費を抑えられる様に、、と考えました。

その条件に合う大学の中で、今度はPhDまである大学を紹介して頂き、最終的に出願校として選びました。

現時点ではまだ英語でしっかり化学に関して学んでいないので、まずはMasterで2年間学んだ後に考えたいとは思っていますが、最終的にPhDまで進学したい可能性もあるので、同じ大学の中で進学できる大学が良いと思いそうしました。


Q5. 今回は理系大学ご出身という事で、卒業研究と大学院留学準備の両立は非常にハードだったと思いますが、今振り返って頂いていかがでしたか?

Q5. 今回は理系大学ご出身という事で、卒業研究と大学院留学準備の両立は非常にハードだったと思いますが、今振り返って頂いていかがでしたか?

一言で言うと、“もうあの頃に戻りたくない”です(笑)。やっぱり両立は思った以上に大変で、苦労しました。

平日は毎日朝10時に研究室に行って、終りがないので切りの良いところで切り上げて、それが大体夜の8時くらいまでで、その後10時まで図書館がやっていたので、その時間でGREの対策やエッセイを進めて、、という毎日でした。 最初の頃は土日もアルバイトをしていたので、なかなかまとまった時間が取れずに大変でした。

研究室の先生もしっかりやっていればきちんと見て頂けますが、そんなにゆるい先生ではなかったですし、自分も成果を出したいし、朝が苦手なので10時に研究室に行くのがやっとという感じで、、(笑)、とにかく時間を作るのが大変でしたね。

せめてもの救いはこちらにサポートをお任せした時点でTOEFLは85点取れていて、自分の希望する大学院の要求がクリア出来ていたので、その点は助かりました。ここにTOEFL対策が更に必要だったら、もう無理だったと思います(笑)。

GREは理系なので数学はそこまで苦労しないと思っていたんですが、英語の出題に慣れていないし、時間制限もあるのでVerbalは殆ど捨てていました(笑)。

数学の対策は、問題集を教えてもらってそれをひたすら解きました。もう慣れだと思うので、問題の数を解くしかないと思います。最終的には3回受験して、3回目に300点以上のスコアが取れたので、もうそれ以上受けたくないというのもありましたし(笑)、

研究の方もまだ結果が出ていなくて、12月位から週末も研究室に行かないといけない感じだったので、それ以上は受験せずそのスコアで出願しました。

エッセイは結構な回数添削頂きましたね、、研究室でやっていた事が直接化粧品開発に繋がらない分野だったので、それをどうやって繋げるかという部分はかなり苦労しました。

推薦状は3通必要で、2通はスムーズにお願いできたんですが、3通目がなかなか難しくて苦労しました。やっぱり“英語で、、”というと敬遠されてしまう部分があって、一度断られてしまった事もありました。

出願時期が近付いた時期は時間がなくてあまりこちらには来られなかったんですが、分からないことがあるとすぐにメールをして、そうするとすぐに丁寧なアドバイスを頂けたので、本当に助かりました。担当のカウンセラーさんには本当に感謝しています。

私は性格的にそこまで真面目じゃないので(笑)、TOEFL80以上取れていたらもういいよと言われたら、“あ、じゃあもうTOEFLは終わりにしよう”、とすぐ切り替えられたので、それが逆によかったのかもしれません。

真面目な方だったらもっと頑張って高得点を狙おう、とか考えられると思うんですが、もしそういう性格だったらここまで来れなかったと思います。


Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、現在のご希望や今後の抱負をお聞かせ頂けますか?

Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、現在のご希望や今後の抱負をお聞かせ頂けますか?

私の勝手なイメージですが、まず最初の3カ月位は泣きながらレコーダーを持って必死に授業について行く事になるだろうな~と思っているので(笑)、まずはしっかり授業について行ける様になって、きちんと生活リズムを確立したいです。

その後日本に帰ってきて就職するのか、PhDへ進学するかは考えたいですね。いずれにしても最終的には日本人の女性に合う化粧品の開発に携われれば、とは思っています。

勉強以外ですか?、、えーと、免許を取りたいです!
アメリカは免許を取ってから一定期間滞在する予定があれば取れるみたいなんで、是非安く免許が取れるアメリカで取りたいと思います。免許を取ったら向こうでの生活も便利だと思いますし。


Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

アドバイスなんて、、私なんかで良いんですかね、、(笑)。
私の周りでも“留学したい”と言っている友人は多いんですが、実際にする方ってまだまだ少ないと思うんですよね。私は最初の語学留学で本当に世界観がガラッと変わったので、希望する方はもっとどんどん留学した方が良いと思います。

私は浪人もしているし、1年休学しているので、同学年の友人より2年遅れているんですよね。アメリカに行ったら色んな人が色んな人生を送っていて、大学にも色んな年齢の方が同じクラスにいたり実際語学学校の先生も仕事をしながら自分で学費を稼いで大学院に行っていたり、、自分のやりたい事をやりたいと思った時にやっているので、“あ~それでいいんだ”と思えたんですね。

たまに同い年の友達に“まだ学生やってるんだ”と言われたり、留学に行く時も“1年休んで不安じゃないの?”って言われたりすることもありますが、今の自分は“別にいいじゃん”と思えるんです。多分これは留学に行っていなかったら思えていなかったと思うので、それはすごく変わったなと思います。

留学に行く前は普通に就職をしてその後結婚して、、って考えていたので、“自分のやりたい事”自体あまり考えていなかったと思います。

日本ではみんなその年代毎に同じようにステップを踏んでいく事が普通で、それはそれで日本の良いところだと思うので、どっちが良いという訳ではありませんが、どっちの方が合うかは留学に行ってみなければわからないと思うので、考えている方は一度行って自分でどう思うか確認してみる価値はあると思います。

あと理系で大学院留学、特にアメリカに行く方って本当に優秀な方だと思われていると思います。自分も最初はそう思っていたので、最初は本当に私が行けるのか、、と半信半疑だったんですが、私も実現できたので興味のある方は最初から諦めずに是非チャレンジしてみて頂きたいです。