海外大学院 合格者インタビュー
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今回インタビューにご協力頂きました平原さんは、現役の医師として活躍されています。そのため非常にご多忙な中ご留学の準備を進められてきました。そして今回ロンドン大学から見事合格を得られたわけですが、今回はその合格の秘訣と留学に至ったきっかけを伺いました。 |
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![]() なのでずっと語学に関しては勉強をしていたんですが、学ぶうちに海外の文化や海外での出来事など海外そのものに関しても関心が高まって、大学時代の頃から大学院留学を考える様になりました。 私の様な医師が留学を考える場合は、日本で博士号を取ってからポストドクターとして留学するという方法が王道だと思うんですね。 その場合卒業後10年程度キャリアを積んでから行く事になるのが一般的なんですが、私の場合はもっと若いうちに早く留学したいという想いと、また学ぶ内容として公衆衛生学を学びたいという希望があったので、敢えてポストドクターではなく大学院留学をする事に決めました。 |
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英語の勉強は大学に入ってからも進めていて、NHKのラジオ英会話を聞いたり、またなかなか座学の時間を取れなかったので、留学生寮に一緒に住んだりして英語に触れるようにしていました。 |
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高校生の時に国境なき医師団の記事を見て、単純にあこがれの気持ちや、また専門知識やスキルがあればこの様に世界中で人の助けができるんだという想いが芽生えて、そこから医師を志す様になりました。 医学部に入ってからも、国際保健への興味は増して色々な活動をしました。 ![]() でも行って現地で活動する中で、現地の方とも仲良くなりますし、ふとした時に現地の方と私の“眼の色が似ているね、、”なんていう話しから、当たり前ですが“お互い同じ人間同士なんだな”と本当の意味で実感して、それからより自分の問題として考える様になりました。 それからも色々な経験が積み重なって、国際保健への興味は高まっていきましたが、最終的に決意が固まったのは東日本大震災の時でした。その時私は研修医だったんですが、時間を見つけて物資を運んだり支援を行っていました。 そんな時に勤めていた病院の院長が、“一か月休職して活動してきたら?“という事で、休職を許して下さって、衛生管理を行っているチームで1カ月一緒に活動する経験をする事ができました。その時に”これを一生の仕事にしても良いんじゃないか“と思えました。 やっぱり医師としては1年臨床を離れるという事は、確実に医師としての経験値やスキルも落ちますし、その事で周りからも引き留めて頂いたりする事もありましたが、こういった経験で医師としてのスタンダードなキャリアを外れる決意が付いたんだと思います。 どれかの経験がかけていたら今回の決意は出来なかったかも知れません。なので大学院留学を決意した段階でPublic Health以外は考えていませんでした。 また出願校に関しても、国際保健に携わっている先生方からもアドバイスを頂き、国際保健に力を入れているHarvard University、Johns Hopkins University、London School of Hygiene & Tropical Medicineが必然的に目標校になりました。 あとはその3校に合格できなかった場合の事も考えて、その他の大学も一応受験しました。 |
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もともと目標としていた3校のうち、Harvard University、Johns Hopkins
Universityは残念ながら落ちてしまって、London Schoolからは合格が得られたので、進学校に関して迷いはありませんでした。 ちなみに今後出願を検討されていらっしゃる方の参考になればですが、出願時のGREスコアとGPAはVerbal 143 (18%), Quantitative 162 (83%), Analytical 3.5(38%) GPA 3.25 (WES換算)でした。 London SchoolとImperial Collegeの出願したコースからはGREが求められなかったので、なかなか対策時間が取れず思う様なスコアが取得できなかった私にとっては、かなりプラスであったと思います。 ありがたい事にImperial大学からも合格を頂いて、こちらもとても良い大学だと思いますが、やはり国際保健の分野に力を入れている大学の方が自分の希望にあっていましたし、あとMPHクラスの規模がLondon Schoolの方が大きいので、その点でも自分の希望に沿っていました。私はより多くの学生と触れる機会が欲しかったので、特にMPHクラスの規模や選択肢を重要視しました。 ただ小規模クラスにも利点はあるので、コースの内容もそうですが、どちらが良いかは本当にその方の希望に依存すると思います。 |
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英語の勉強と臨床の両立がとにかく大変でした。多くの方、特に若くて拘束時間が長い医療関係者の方がつまずくのがこの点だと思います。 |
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今一番思う事は、とにかく行ったら色々な事にチャレンジしたいと思っています。 留学したからと言って自分が変わるわけではないと思いますが、色々な経験をする事で視野も広がると思いますし、今までの自分の経験も活かしながら特にアカデミックな分野で結果を残せる様にしたいと思います。 ![]() 2つ目は海外で博士号を取得して、そのまま国際保健の分野でアカデミックなキャリアを築くという道です。 これについては、今臨床をしていてとても楽しいので臨床を離れる事に抵抗もありますし、海外でやれるかという事もあるので、まずは一年間しっかり学んで、その中で判断したいと思います。 とにかく一年自分の人生について考えられる時間ができたので、これは本当に贅沢な時間だと思いますが、この貴重な時間を大事に過ごしてきたいと思います。 |
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まず学生の方へは、授業の成績をしっかり取ってほしいと思います。 必ず大学院留学を目指す場合は大学の成績は必要になるので、もちろんそれだけで判断されるわけではないですが、それだけでアドバンテージになる事は確実なので、後からでは変える事ができないこの成績については今頑張ってほしいです。あとはモチベーションを高く持てる様な原体験を色々経験してほしいと思います。 社会人の方へは、ストレスをうまく解消する方法を見つけて欲しいと思います。多くの方は日々強いストレスを感じていると思います。それがモチベーションを低下させてしまうと思うので、うまくストレスをコントロールしてやりたい事を目指してほしいと思います。 あと働く環境を選ぶという事も重要だと思います。自分も産婦人科を選んで唯一後悔したのは拘束時間の長さと不規則な勤務体系でした。これについては科を変えればまた状況も変わりますし、特に医療者の方は環境でだいぶ使える時間も変わると思うので考えてみても良いと思います。 私の場合もずいぶん周りから “大学院留学の準備をするんだったら今の勤務だと難しいんじゃないの?”と心配されていました。余談ですが、去年専門医試験も落ちてしまって、“どうしたの?”みたいな(笑)。今年また留学に行く前に受けますけどね。なので両立出来る環境を探すという事も必要かなと思います。 あと地方で勤務している方は、そのせいで情報が少ないとかサポートが受けられないと思っている方もいるかもしれませんが、私も地方の病院で勤務していますがこちらのサポートをオンライン(スカイプ)で受けながら準備出来たので、それは理由にならないと思います。 地方にいる事を理由に諦めてしまうのはもったいないので、そういう方はこういったサポートを検討してみるのも良いと思います。 |
【この度はご出発前の貴重なお時間ご協力頂きまして誠にありがとうございました】 |
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