木村紘佳さん|Hiroka KIMURA

木村紘佳さん|Hiroka KIMURA

合格スクールVirginia Polytechnic Institute and State University
留学先(国)アメリカ
専攻(メジャー)Civil and Environmental Engineering
職業某建設コンサルタント会社勤務

今回インタビューにご協力頂きました木村さんは、なんと大学時代とは異なる専門分野にチャレンジし、見事米国の名門工科大学より合格を勝ち取られました。専攻を変えてチャレンジできることも大学院留学の魅力の一つです。今回は専攻変更のきっかけから成功の秘訣までお話を伺うことが出来ました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

大学生時代に語学留学をした時に、現地の学部生の化学の授業を受けたんですが、化学は自分のメジャーなので内容は分かっているのにやっぱり発言が出来ないんですよね。

その時に将来グローバルな世界でやっていくためにはしっかりと海外で勉強する必要があると感じて、大学卒業時に一度大学院留学にチャレンジしました。ただその時は経済的な問題もありましたし、あと出願分野での社会的な経験もないとエッセイでなかなかアピール出来ないなと思い、進学は一度断念しました。

大学時代にフィリピンのスタディーツアーへ参加した事がきっかけで、途上国支援に携わりたいと言う気持ちが大きかったので、まず大学卒業後は青年海外協力隊で2年間活動し、その時に途上国のインフラ整備に関してとても興味が広がったので、帰国後に今働いている建設コンサルタント会社への就職を希望しました。

私は大学が農学部だったので土木の世界は初めてでしたが、企業の方より“気持ちがあれば入社してから働きながら学んでいく事も出来るよ”というお言葉を頂いて、本当に熱意を伝えた結果入社する事が出来ました。

ただ入社一年後に配属を希望していた海外部がなくなってしまって、、、もちろん国内の仕事もとてもやりがいのあるお仕事をやらせて頂けてはいましたが、自分のもともと目指すフィールドに行く為には自分で道を開拓していく必要があると思い、改めて大学院留学を目指す事に決めました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

仕事的に年明けから3月末までが繁忙期でとても忙しいので、出願から1年半前の夏位からまずTOEFLの勉強をはじめました。

できれば2016年に入学をしたかったのですが、なかなか思う様にスコアが出ず、2017年に入学時期の目標を延期しました。

延期したからには確実に進めたかったので、出願1年前位にこちらのサポートへ申し込みをさせて頂き、そこから出願校選びと履歴書作成をサポート頂きながら進め、秋頃に出願校を最終決定し、その後書類の作成を進めました。


Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

将来的に途上国のインフラ整備に貢献したいという想いは変わりませんでしたが、日本で国内の道路計画や建設、整備に関わる仕事を3年半していく中で、日本の高度なインフラ技術を途上国へ売り込む事で貢献しくという、支援者、被支援者と言う関係性ではなくビジネス相手として貢献していきたいと思う様になりました。

なので専攻は、工学的な基礎知識が得られる事はもちろんですが、Civil Engineeringの専攻の中でもインフラ整備の際の道路計画に必要な判断要素、例えば交通統計や政策に関する知識を得られるようなプログラムを希望し、より専門性を高めたいと考えました。

国については、年齢やライフイベントを考えると1年でMasterが履修出来る欧州も魅力的で悩みましたが、、実際周りからもそういう声もありますし(笑)、、やっぱりOPTやインターンなどのチャンスがありその後の仕事に繋げやすいアメリカに行きたいと思い、アメリカに決めました。

行くからには質の良い学びが得られる大学が良いと持ったので、アメリカの中でも工学分野でトップスクールをご紹介頂き、その中で学部時代の分野が工学でなくとも出願が可能なプログラムを調べて頂き出願候補としました。

工学系の学位を持っていないことや履修をしていない事で、ある程度選択肢が限られてしまったので、レベルの幅を少し広げOPTやインターンの機会が得られ易い東海岸の都市部近郊を中心に再度ご紹介を頂き、それらの中から最終的にコース内容などの条件を比較し出願校を決定しました。


Q4. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

Q4. 留学のご準備で大変だったことや、逆にこの期間を経て得られたものなど、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

印象に残っているのは、、TOEFLがなかなか上がらなかったので思い切ってGWの10日間、アメリカ旅行を計画して、その中で古い友人と会ったり、候補校へ学校訪問をしたり、とてもモチベーションアップに繋がる良い時間が持てた事です。それが功を奏して、帰国後すぐに受験したTOEFLでそれまで突破できなかった壁を一段上がる事が出来ました。

あと私の場合、大学時代の学部と違う分野に出願したので、事前に履修が求められていた単位を大学で履修していなくて、担当カウセラーの方にご相談をしたところ、高校時代の履修内容で認められるのではないかという事で高校時代の履修証明書を提出する事にしました。

ただ高校の方ではそういった前例がなかった様で、一度の依頼で発行してもらう事は難しかったのですが、最終的には発行して頂けて無事出願校の方でも認めて頂けました。こうした手続きに関して逐一経過をご相談させていただける方がいるのはとても心強かったです。

出願書類の作成については、スケジュールや各出願校用にアレンジしていく進め方について管理して頂けたことでかなり効率的に進められたんじゃないかなと思います。

【お仕事と大学院留学のご準備を両立されるのは非常に大変だったと思いますが、何か時間の使い方やモチベーションキープの為に工夫されたことなどはありましたか?】

仕事柄、新たな知識や技術を習得していかなければいけない事も多かったので、なかなかTOEFLやGREの対策に時間が取れなかったんですが、本当に短い時間でも移動中は単語を覚える、鏡を見たらスピーキングをするなど出来るだけ英語から離れない様にはしていました。

進捗を他人に報告しなければいけない状況を作るというのはとても効果的だと思うので、そういった意味でもサポートをお願いしたのは良かったと思います。

GREの本番受験のタイミングなども“模擬でこの位取れたら“など目安を提示頂ける事で進め易かったです。恐らく一人で進めていたらここまで来るのは難しかったんじゃないかと思います。

あと日本にいてもやりがいの持てる仕事をする事はいくらでも出来るので、自分が本当に行きたいと思えないとモチベーションキープは難しいと思います。なので、自分が行きたいと思っている気持を常に認識できる様に意識をしたり、協力隊時代の仲間と話しをしたりして気持ちをキープする様にしました。


Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

Q5. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

留学中の一番の楽しみは友達をたくさん作る事です。 同じ分野で働く仲間になると思うので、そういう友人を留学中に沢山得る事で視野も広げられるんじゃないかなと思います。

またインターンやOPTなど実践のフィールド経験も出来るだけ積みたいと思っています。あとこれは希望的ですが、資金計画の面で出来ればアシスタンスシップが取れる様に頑張りたいと思っています。

卒業後のキャリアについては、現職の建設コンサルタント業界でインフラ整備に関わる仕事を続けたいと思っています。ただインフラ分野には色々な企業や組織が関わっているので、勉強する中で選択肢を広げたいです。

例えばこれは競争率の高い難しい選択肢かもしれませんが、海外での現場経験を積んで海外プロジェクトや国際機関でのインフラ構築に関われる様な仕事も考えられたらいいなと思っています。


Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q6. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

私も違う分野から興味のある分野へ学部を変更したり、働きながら大学院留学を目指すという、一見難しいと思われる道を目指しましたが、こうやって実現させる事が出来ました。なので、最初から現実的じゃないと決めつけて簡単に諦める方がいたらもったいないと思います。

大学院留学が人生の進路の選択肢の一つに挙がっているなら、簡単に諦めないで本当に難しいのか、何か方法がないのかしっかり確認する事で後悔のない決断が出来るんじゃないかと思います。

私も後悔がない様に自分のやりたい事を貫いていますが(笑)、正直これからについても2年でしっかり学位が取れるのか、その後のキャリアはどうなるのか不安です。でも自分が希望する道なので、後悔がない様に成功している方のお話なども伺いながらモチベーションをキープして頑張りたいと思います。