大野由佳さん|Yuka OHNO

大野由佳さん|Yuka OHNO

合格スクールIllinois Institute of Technology
留学先(国)アメリカ
専攻(メジャー)Master of Design (MDes)
職業某コンサルティング会社勤務

今回インタビューにご協力頂きました大野さんは、『デザイン思考(Design thinking)』というイノベーションを起こすための新しいアプローチを学ぶため留学を決意されました。そして見事デザイン思考で最も権威のある大学の一つであるIllinois Techに合格されました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

一番最初にアメリカで学びたいと思った瞬間は、学士の時にそれこそ名門校なんですが、University of Pennsylvaniaで学んでいる友人を訪問する機会があって、自分もいつかこんな所で勉強してみたいと思ったのがきっかけでした。

学部時代に短期語学留学(Stanford)をしたことはありましたが、しっかりと長期で留学をせずに社会人になってしまったので、仕事を始めて5年たってもその想いが消えませんでした。逆に仕事でグローバル案件に携わる機会もあったので、もっと英語を話せるようになりたいという想いから留学を強く意識する様になっていきました。

そして2016年の夏頃にようやく『今行こう!今行かなければずっと行けない』と思い、(今考えればそんな事はないんですけどね、、)まずはTOEFLの勉強を始めました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

当初2016年の秋に英語の勉強を始めて、2017年秋の入学を目指していたんですが、最初は専攻なんて多少興味が持てればいいやという感じでそんなに拘りは持っていませんでした。

そんな時に知り合いにデザインスクールというものの存在を教えてもらって、実際仕事の中でも” Design thinking”というキーワードを耳にする機会も増えていたので、自分でもデザインスクールについて少し学んでみたら、とても興味が湧いて『これを勉強したい』という想いが強くなりました。

ただMaster of Design に出願する為にはTOEFL100点が必要ですし(当初は80点で出願可能なコースへ出願を検討していたのですが)、GMATも出さなければならなかったので、1年出願を伸ばし準備を進める事にしました。私にとっては1年延ばしてでもやっぱり目指したいと思えるプログラムだったので。

ただ2017年年明けからは仕事の方が忙しくなってしまって、夏ごろまでは留学準備は一時休止の状態でした。7月位に準備を再開してこちらにサポートをお任せしながら出願校の最終確定や出願書類(エッセイ、推薦状、ポートフォリオ)の作成、GMATの受験を進めました。

GMATは8月から本格的に対策を始めて、最後スコアが出たのは出願ギリギリの12月26日でした、、(笑)。

出願をしたのは1月でその後2月に第一希望の大学のインタビューがあって、インタビュー当日に無事合格が届きました。


Q3. 国や出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 国や出願校はどのように選ばれましたか?

もともとアメリカで学びたいと思っていて、デザインスクールに興味を持ったきっかけとなった書籍を執筆された方の出身校である、Illinois Institute of Technologyにとにかく行きたいと思っていました。

なので本心では第一希望のこの大学だけに出願したいと思っていたんですが、やっぱり1校のみだと心配でしたし、後から後悔する事がない様にやれる事は全てやりたかったので、一応Illinois Techに似たコースをアメリカ以外にも見て、アメリカとヨーロッパで併願校を決めました。でも今では他校も併願して本当に良かったと思っています。

というのも、実は併願した大学でビデオインタビューが求められていて、その練習は何度か行っていたんですが本番で失敗してしまって、、ただそれがきっかけで第一希望のインタビューの準備はしっかりと時間をかけて行うことができ、結果として第一希望からの合格が得られたと思っています。なので結果的には本当に併願して良かったなぁと思っています。

インタビューの内容としては職務内容や志望動機、キャリアについてなどごく一般的な内容でしたが、想定質問を沢山自分で設定して練習をして臨んだので、とにかく沢山話す事が出来て凄く雰囲気良く進められましたし、実はTOEFLも100点に1点足りない99点だったんですが、教授に”Speaking能力も問題ない様だから例外的に認めます”といった感じの事を言って頂けました。


Q4. 今回進学されるデザイン専攻に関して、ご興味のある方も多いと思いますので、どんなことを学ばれるのか簡単にお伺い出来ますか?

Q4. 今回進学されるデザイン専攻に関して、ご興味のある方も多いと思いますので、どんなことを学ばれるのか簡単にお伺い出来ますか?

Design thinkingは新しいプロダクトやサービスをどうやって生み出していくのか、そのアプローチ手法の一つなんですが、User中心の考え方なんですよね。

Userの声を聞いてそれを即時に開発に反映させながらプロトタイプを作りベータ版を作ってしまってからUserの声を反映させながらサービスやプロダクトを完成させていく、この一連の手法を学ぶのがMaster of Designなんです。

どうやってUserの声を集めるの?どうやってその声を反映させるの?最終的にどうやってコンセプト作るの?といった概念としては分かっているけれども、具体的なHow toまでは分からない事を、サービスやプロダクトを生み出してから世に出すまでの一連の手法について習得する事が出来ると聞いています。

アメリカでは、日本語で言うと”デザイン思考家(Design Thinker)”という考え方が広がっていて、あらゆる部門、あらゆる部署で働く皆がデザイン思考を持つべきだという考えがあるんです。

色々な部署で働く皆が部門横断的に関わっていくべきという考え方なので、特にIllinois Techはその考えが強いと思いますが、Master of Designは色んなバックグラウンドの方をウェルカムなんですよね。

それぞれの分野で活躍する方がDesign thinkingを学んでそれを各フィールドに持って帰って反映させてねといった感じなんです。なので私の様にコンサルタントも受け入れてもらえますし、デザインバックグランドを持っている方や工学系の方も来るし、”それぞれのフィールドで経験したものを持ち寄って皆で学ぼうよ”という姿勢も私は凄く魅力的に感じます。

この考え方はもっとこれから広がっていくと思いますし、私も将来的には発信していければと思っています。


Q5. 留学のご準備で大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

Q5. 留学のご準備で大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

大変だったのは時間の制約がある中で、どこで時間を生み出すかですよね、、。

とにかく勉強については習慣化しようと思って、朝と帰ってから必ず勉強する時間を取る様にしていました。朝は30分オンラインで英会話を必ず365日やって、夜は帰ってしまうと寝てしまいそうな時はカフェなどでSpeaking以外の勉強してから帰っていました。

TOEFLは勉強を始めた時に短期でスコアを出してしまいたかったので3ヵ月休職をしてひたすら毎日やっていました。初めての受験ではひどいスコアでしたが、塾にも通って4ヵ月で99点まで出しました。

GMATは仕事をしながら独学でとにかく問題集をこなして、5ヵ月位で600のスコアを出願ギリギリに出しました。

デザインスクールはMBAなどと違って情報がなかなか少ないので、とにかくこちらで分からないことは相談して、アドバイス頂いたことと自分を信じて進めるしかないといった感じでしたね(笑)。

こちらでアドバイスを頂かなかったらポートフォリオを出していなかったと思っており、インタビューの様子から教授はポートフォリオを見ながら話していたので『出して良かった~』と思いました。GMATも最後ギリギリまで粘って良かったです。

書類は推薦状も依頼をしたら快く受けて下さって、本当に周りの方の助けは励みになりました。エッセイについては、こちらで添削アドバイス頂いた事をひたすら愚直に修正して完成したといった感じだったので、GMAT対策と比べたら全然大変な感じはしませんでした。むしろ良い気分転換になっていたと思います。モチベーションも上がりますしね。

モチベーションキープで工夫した点としては、進めちゃったら後戻りできないじゃないですか。例えばこちらにサポートをお願いする事でもちろん費用面の投資もありますが、情報を共有して進んでいくのでカウンセラーさんと約束したことはやっぱりやらなきゃと思いますし(笑)そういう後戻りできないシチュエーションに追い込んでしまうのは良い手だと思います。


Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

合格してからの方が”クラスについていけるんだろうか、、”とかそんな不安が急に強くなっています。英語での履修は最初は苦労すると思いますが、何とかついていける様に必死で頑張りたいと思います。シカゴの街や海外で暮らす事に関しては純粋にとっても楽しみです。

留学中は、まず1年目に基礎的な分野を幅広く履修できるので、色々見ていって2年目に自分のテーマを決めていきたいと思っています。

この分野は意外と途上国向けのサービスなどに活かされていて相性が良いんですよ。私は大学時代は途上国がテーマのゼミに所属していてもともと興味があったので、夏休みにそういったプログラムもあるので是非参加してみたいと思っています。

卒業後はコンサルティング業務に戻る予定なので、クライアントへの提案などとても活かせる事が多いと思いますので、是非キャリアに活かしていきたいと思っています。


Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

アドバイス、、私はまだゴールではなくてスタート地点に立てた段階なので、学んで帰ってきた方の方が有益なアドバイスが出来ると思いますが、、(笑)。

大学院進学実現をまずのゴールとした場合のアドバイスとしては、テスト対策をしているとどうしても伸びない停滞期ってあると思うんです。私もそういう時期があってとても苦労したんですが、自分を信じて続けていると必ずスコアは伸びるので、諦めずに続けてほしいと思います。

あとこういう準備って孤独なので、自分だけで悩まないで周りを頼ったり相談した方が良いと思います。私もこちらのサポートで沢山相談をして、頂いたアドバイスがあったからこそ合格が得られたと思っています。

あとは私もここからがスタートなので、頑張ってきたいと思います。