海外大学院 合格者インタビュー
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今回インタビューにご協力頂きました鈴井さんは、国際開発学という非常に社会貢献度の高い専攻で、米国の中でも最上位校であるUC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)に合格されました!その成功までの過程を今回伺うことが出来ました。 |
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大元からお話しすると、自分のキャリアパスの中で国際機関はどこかのタイミングで経験したいという思いがありまして、その場合Masterの取得はある意味条件というか必須なので、最初からMasterへの進学という事は頭にありました。![]() アメリカへ1年間留学をしていたんですが、留学が終わった5月から日本の大学へ復学する9月までに時間があったので、自分で調べてとても興味が持てる平和大学のSummerプログラムを見つけて申込んだんですね。 そこはもともと大学院のみ開講している大学なので、実際にレクチャーを受けてみたら”この質、すごいな!”と思ったんです。 自分が今まで受けてきた授業以上の内容と、また国際協力や国際開発が行われている地にある大学なので、情報量や密度が凄いんです。 参加している生徒はもちろんその大学の学生さんもいますし、それこそUC, Berkeleyの学生さんもいました。その生徒や授業の質の高さにとにかく圧倒されて、”こんな環境でこんな方たちと一緒に学びたい”、とより大学院留学への思いが強くなりました。 |
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大学院留学をしたいと思いながらも、周りの方からのアドバイスでもやっぱり一度就職してからの方が良いのでは?という声もあって、一度は就職活動をして内々定の様なものも頂いたんですが、就職が決まった他の生徒さん達と話していると妙に自分だけモチベーションが低いんですよね。そんな自分に気付いて、やっぱり自分は大学院への思いが強いんだと自覚しました。 |
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コスタリカで学んだ段階で自然環境に関連する事を学びたいという事は決まっていました。 コスタリカでは原住民のコミュニティーに何週間か泊まり込みで生活させて頂き、ある意味『自然と闘いながら共存する』という事をまざまざと体感しました。スコールで、折角植えた木が流れてしまったり、、そんな実体験を通じて、自然環境というものに特に関心を持ちました。 ![]() その中でも現時点では研究者になるという興味は強くないので、なるべく実践的なコースを希望し提案して頂きました。 国のこだわりはなかったんですが、立地はロンドンやNY、Boston、SFなど都市部を希望しました。どうしても学外での機会、例えばシンポジウムやイベントなどの充実度が郊外と都市部では変わってくると考えたからです。 また具体的な科目の内容として自然保護と開発両者を核として学んでも、国際NGOでの経験を通じて、複雑に絡み合う要素を全て網羅出来る訳ではないという事は分かっていましたので、多少なりともジェネラリストとして色んな事に精通しなければいけないという思いが強く、そういった思考が持てる環境が良いなと思っていました。 なので開発学の分野で評価の高い大学というよりは、先程の様な希望に沿うプログラムの中で、特に総合大学で学際的な色の強い大学を出願校として選びました。 |
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UC, Berkeleyの私が進学する予定のコースは4領域が網羅される様にカリキュラムが組まれていて、Natural
Science, Social Science, Health Science, Management Scienceに焦点があったっているんですね。
Management ScienceではProject Managementや実践的な部分、Natural Science, Social Scienceでは経済学、統計学や気候変動などの自然科学のソースの部分を学べるようになっていて、ここまでは割と他のコースでも含まれている内容だと思うんですが、Health ScienceというのをNatural Science, Social Scienceから独立させて敢えて一つの領域として扱っているというのはあまりないコースだと思いますし、この部分には非常に惹かれましたね。それを見て、そもそも”あ~、健康って大事だよね”って改めて認識させられました。 実践する機会の多さも魅力でした。コースの中で実際に途上国でプロジェクトを行えますし、インターンシップも必須なので。 実はこのコース自体は生まれて間もないコースなのでインターンシップ先などもある程度自力で探さなきゃいけない部分もあると思うので、サポートの充実度としてはそこまで期待できないというデメリットはあると思います。 ただその方がある意味成長は出来ると思うので、個人的にはわくわくするので良いかな、と思っています。 【進学校について迷われた事はありましたか?】 Boston Universityから奨学金付きのオファーも頂いていたので、金銭的な面で魅力的でしたし、あとはボストンの土地柄としても名門校が隣接していたり国際機関も東海岸に多いという事もあって魅力的で、その点では惹かれました。 あとUniversity College Londonのカリキュラムは非常に興味があったので、結果的にUCLの結果が出る前にBerkeleyに進学することになったので辞退しましたが、UCLの合格を先にもらえていたら迷ったかもしれません。 |
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GRE対策と自分の活動との両立が難しかったですね。 自分の活動というのは、色々あってどこまでお話しするかですが、、例えば国際NGOのボランティアやインターンで高校生や大学生が社会活動に参加できるように支援したり、またSFにある教育系NPOのコーディネーターをしていたんですが、GREの対策時期には日本チームの立ち上げをし、先日までその代表を務めていてその活動に時間が必要だったので、GRE対策に充分時間を取れなかったんです。 正直、相手に迷惑をかける事を前提に、自分の仕事を軽くすることも出来たと思いますが、それをするのはなんか自分らしくないなと思いましたし、大変ながらも息抜きにもなっていました。もっと言えばお仕事をしながらMBAを目指している方も多くいらっしゃる訳で、それを言い訳には出来ないですよね(笑)。 ![]() あまり通しで模擬を出来る時間がなかったんですが、試験直前の2週間は週に2~3回自分で自分のアポイントを取るという訳の分からない事をしながら(笑)通し演習の時間を出来るだけ取れる様にしました。 結果、出願時のスコアとしては310前後と納得のいくスコアではなかったので、この点が出願後も一番の不安要素でした。 Berkeley の合格者平均はトータルで70%代と、自分のスコアより遥か上だったので正直難しいと思っていました。 ネットを開けば”Berkeleyに受かる為にはTOEFL110、GRE320必要”とか”キャンパスビジットしないと受からないよ”とかと色々な情報が目に入ってくるので、自分一人でやっていたらそれに振り回されてしまったかもしれません。 実績とリソースのしっかりしているプロの方のサポートを受けていたというのはとても心強かったですね。気になることは気になりますけど、”いやいや、こっちはプロが付いているんだから”と思いながら流していました。もちろんプログラムによっては必要な場合もあると思いますが、”それをしなければ受からない”と断言してしまうのは少し語弊があるでしょうね。 そうこう不安に思いながら結果を待っていたら合格が得られたので、今でも何か決め手で合格を頂けたのか聞いてみたい所ではありますが(笑)、本当に大学院の審査はマッチングが重要なんだなと感じました。 結果的には自分の活動を責任感を持って続けた事は大変でしたが良かったと思います。 あとプロセスの中で印象に残っている事はエッセイです。 最初はこんな短い文字数で書かなければいけなくて、しかもそれで合否が決められてしまうのか、、と思いましたが、何度も添削をして頂いて作成しているうちに自分で学びたい事がどんどん明確になっていきました。 その過程が一番モチベーションが上がって、わくわくしてきた過程でしたね。自分は履歴書上、色々な経験をして頑張ってきてた方だと思いますが、それだけ見られたら”この出願者は結局何をしたいんだろう?”と思われたかもしれません。 でもエッセイで自分のビジョンを明確に述べられたので、それによって履歴書でやってきた事も理解してもらえて、またよりエッセイで述べたモチベーションも強化され、最終的に合格がもらえたのかなと思っています。 ただBerkeleyのエッセイ課題2は難しかったです。最初課題を見ても何を書いたら良いか分からなかったので、アドバイスを頂きながら完成させました。その出来に関しては出願時には判断できませんでしたが、受かったので良かったんでしょうね(笑)。 ![]() ただ幸運にも一人大学院留学を目指していた友人がいたので、その友人と情報交換したり愚痴を言い合ったり、、その存在はとても支えになりました。 あとこれは特定の人から言われたという事ではないんですが、”なんで文系で大学院に行くの?必要ある?”という意図を度々感じる事があって、”ここでもか~、、”みたいな感じで、いやでしたね。自分は社会的にマイノリティーなんだなという事を要所要所で感じる事があって、、それは少し寂しい気持にはなりました。 ただ大学院留学をするという事は自分の中では必須だったので、それによって大学院留学への気持ちが揺らぐという事はなかったですね。 金銭的な面でも学生なので、どうしても援助がないと難しいのでその点は頭が痛かったです。なので奨学金の情報についてはセンシティブになりましたね、申請出来るものは全て出しました。 結果的にはBerkeleyからの奨学金も少し得られて、両親との相談でもどうにか出来そうな状況になりました。 |
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主には2つあって、1つ目は当たり前ですけど”学びきる!”という事ですね。 それこそDean's Listに載る位しっかり学びたいと思っています。当然の事ではありますが、留学経験からも言う程簡単でないことは分かっているので、まずはそれをしっかり実践したいです。折角UC, Berkeleyという恵まれた環境で学べるので、その巨大なリソースを活用しきる気持ちで行きたいと思っています。 2つ目は、シリコンバレーという主にIT分野ですが、最先端を肌で感じられる土地で学ぶことが出来るので、常にそれを感じられる様に積極的にシンポジウムやイベントへの参加などオフキャンパスの場でも活動をしていきたいと思っています。 勉強に埋没されるという状況はあると思うんですが、それだけで終わってしまわない様に常にこの2点を意識して過ごしたいです。 今回進学を予定しているコースは殆どの方が職歴を持っている方で、学生からそのまま進学する生徒は年に1人いるかどうかというコースのようです。なので、その中で自分がどう自分としての価値を発揮できるのか、貢献できるのか、もっと言えば生き残っていけるのか、そこはすごく不安な部分ではありますが、逆に経験がない分吸収できるものは多いと思うので、出来るだけプラスに捉えて励みたいと思います(笑)。 卒業後はまず民間企業で働いて、その後は国際機関、具体的にはUNDPやUNEPを目指したいなと思っています。その中で長期的なビジョンを達成していければ良いなと思っています。 |
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Masterに行くという事は、ある意味リスクを取りに行くという事になると思うので、どうせリスクを取るなら早めの方が回収できると思っていて、だからこそ自分はチャレンジしやすい新卒で大学院に行くことを決めました。 未来はいくら考えても不確実なものかなと思います。その不確実なものに右往左往するよりも、今この瞬間の自分の気持は確実なものなので、それを大事にした方が良いのかなと思います。 あとはビジョンを明確に言葉にして持っておく事は大事かなと思います。 自分は生涯通してのビジョンとして、『全ての人々の可能性が抑圧されない地球社会の実現』というセンテンスを持っていて、その中でミッションが複数あるんですが、その一つに今回Masterで学ぶ自然環境の問題があると考えています。 大学院に出願する際にも、エッセイの中で必ずこのセンテンスを入れて、それによって自分のしてきた事や今後学びたい事が強化されたと思っていますし、自分としてもそのセンテンスがある事で、迷ったり不安になったりした時でも迷わずに進むことが出来ました。 ある意味その言葉が自分のエンジンになってくれていました。 なので、迷ったり不安になった時は自分のビジョンをきちんと言葉にして明確化するという事をしてみると納得して進められるのではないかなと思います。 |
【この度はご出発前の貴重なお時間ご協力頂きまして誠にありがとうございました】 |
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