鈴木悠理惠さん|Yurie SUZUKI

鈴木悠理惠さん|Yurie SUZUKI

合格スクールNew York University
American University
Lund University
留学先(国)スウェーデン
アメリカ
専攻(メジャー)Global Affairs/ Human Rights
職業青山学院大学

今回インタビューにご協力頂きました鈴木さんは、米国でも最も評価の高いスクールである、ニューヨーク大学、アメリカン大学に合格されました!今回は合格取得まででなく、合格後の進学校選びのお話もお伺いすることができました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

留学自体に関しては、父がかつてNYで働いていたこともあって、留学には行っておいた方がいいよ といった助言をもらっていたので、初めは交換留学などで留学する事を考えていました。

大学1~2年生の時に新興国の女性を支援するNGOのワークショップに参加をして、職務訓練をしても実際には宗教上や文化的な理由で実務社会に参加出来ない女性の実情を知り、漠然と将来的にはこういった方達の支援をしていきたいと考えるようになりました。

そこで将来のキャリアプランを考えた時に、Masterの取得と専門性の必要性を感じて交換留学より大学院留学の方が良いのではないかと考えるようになりました。

最終的には大学3年生時のゼミの教授に勧めて頂いたことで大学院留学を決意しました。その教授はアメリカ人の教授なのですが、ご自身もフランス語専攻で(カナダの)フランス語圏の大学で学ばれた経験を持っていらっしゃって、“大変な事も多かったけれど、その分得られるものも大きかったよ”“迷っているなら思いきって行ってみなよ”と色々お話をして下さいました。

アメリカ人の教授だからというよりも単身他国で大学院留学をされた経験のある方からのお言葉はとても説得力があり、心を動かされました。

大学時代の専攻は法学だったのですが、新興国女性の支援に結びつくような勉強が大学院で学びたかったので、学んでいる法学の中で国際関係分野に出来るだけ役立つよう、ゼミは世界の人権問題について学ぶことのできるゼミで学びました。

そういった分野のゼミだったので、同じゼミに大学院留学を目指している友人が1人と、同じコースにも国際法コースという事もあり、2人大学院留学を目指している子がいたので、大学院留学を目指す環境としては情報をシェアしたり、色々教えてもらったりとすごく良い環境で、就職活動をしている友人に遅れている感覚はなくマイペースに進められました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

まず3年生の秋頃に同じように大学院留学を目指している友人に英語力のテストが必要である事を教えてもらったので、その流れで初めてのIELTSを受験しました。その時は初めてだったのでスコア良くはありませんでしたが、それから徐々に勉強が楽しくなって、対策を進めました。

具体的に専攻や大学を考え始めたのはこちらにサポートをお任せした6月位からでした。そこから7月まで出願校選びとIELTSを併行して、8月からGREの対策を進め、出願書類の作成を行ったのは9月頃からだったと思います。最終的には年末から2月位に出願を行いました。


Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?

やりたいことや関心自体は人権とジェンダーの2本柱といった感じでしたが、そういった部分のみに特化した専攻は特に北米だとなかなかなく、国際関係学部の中でそういった分野を学ぶ事も含まれているプログラムを見ていきました。

自分としても最終的にそういった支援をしていく為には政策に関する知識も必要ですし、また実務として応用できる様なプロジェクトモニタリングなどの授業があるプログラムにも魅力を感じ、そういったプログラムの北米校と、人権問題に長けている北欧の国際人権法のプログラムを出願候補としてご紹介頂き、検討しました。

国は最初から拘りはありませんでしたが、出来れば2年学びたかったので、おのずとイギリスは選択肢から外れ、北米と北欧が候補として挙がりました。

もともと候補プログラム自体が各国で5~6校ずつと限られてはいましたが、その中で出願校を選ぶ基準として重要視したのは、プログラムの内容とどの様な教授が教えているかという部分です。プログラムについては実務的なのか理論重視なのか、専攻の方向性は似通っていてもプログラムによって大きく異なります。

私の場合キャリアステップがまだ明確ではないので、大学院の期間にそのステップの足がかりになる様な活動が出来る様な環境を希望し、実務重視で授業以外にもインターンシップや課外活動を積極的に取り入れているプログラムを出願校に選びました。


Q4. 今回、見事複数校より合格を得ていらっしゃいますが、進学校をAmerican Universityに選ばれた理由をお伺い出来ますか?

Q4. 今回、見事複数校より合格を得ていらっしゃいますが、進学校をAmerican Universityに選ばれた理由をお伺い出来ますか?

正直最初はNew York Universityが第一希望だったので、合格してからかなり迷いましたが、最終的にはAmerican Universityに進学する事を決めました。

要因としては、American Universityは総合評価としてはそこまで高くはないかもしれませんが、学部自体の評判が非常に良かった事や、DCのキャンパスで学ぶことが出来ると言う環境の良さがあります。

何より決定打になったのは、担当教授が直接連絡を下さった事です。私の進学するプログラムは15~16人程度の少人数のプログラムで、今年はたまたまその中で留学生が私一人だったんです。

私自身も大学のアカウントをもらって情報を確認していたので、“留学生は私だけか、、”と事前に知ってはいたんですが、その事に気おくれしたりしていないかと教授が心配して下さり、“今不安な事はありますか?”とメールを送ってくださったんです。

そのメールへ疑問に思っていることを伝える返信をしたら、すぐにチューターの方を紹介して下さって、その対応の親切さにすごく心が動かされました。

New York Universityは非常に評価の高い大学ですが、規模が大きい分対応が事務的に感じてしまって、余計にそう思ったのかもしれません。


Q5. 留学のご準備で特に大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

Q5. 留学のご準備で特に大変だったことや印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

大変だったのはGREです。私は中高一貫の学校を卒業しているので、数学に関しては他の方より遅れているという状況でした。

なので、まずは中学校の教科書をはじから出してきて復習が必要でした。ちょうど夏休み期間だったので、朝から夜まで日本語で数学の復習をして、それと並行して英語版の用語の学習も進めて、、といった感じで対策を進めました。日本語で復習した内容を基礎的な英語の問題で再度行っていったので、用語への慣れは効率よく出来たと思います。
 
最終的に2月の締切ギリギリまで3~4回受験をして、1回目の受験からは30点程度上がりましたが、第一希望校の合格平均点まであとほんの少し足りない位のスコアで終ってしまったので、あとはエッセイなどで勝負という感じで出願をしました。

エッセイに関しては、初めは自分の中でやりたいことがぼんやりあるだけだったので、それを明確にするために、かなり細かくこちらで添削して頂きました。その作業は苦い部分もありましたが、楽しくもありましたね。

あとは出願書類ではないんですが、NYUの出願にはインタビューが必要だったんですが、なかなかそれが受けられなくて、、それが大変で印象に残っています。 担当者の方に連絡をして、追ってメールが届くからと言われたきり2週間待っても来ない、、みたいな、アメリカならではの物事が進まない感じには苦しめられました。

Admission Officeに頼み込んでなんとか最終的には受けられましたがそれまでの過程が大変でしたね、、。インタビューの内容的には語学面のチェックという意味もあったので、ナチュラルで論理に話せる様に練習をしました。

具体的に聞かれた事は、“最近自分の国で特徴的な出来事はありましたか?”といった質問だったので、ちょうど気になる出来事があったのでそれについて回答し、無事合格が得られました。


Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

進学をしたら、授業だけじゃなくてなるべく課外活動が出来ればな、、と思っています。

最初のタームでは難しいと思いますが、せっかくそういった機会に恵まれた環境に留学出来るので、現地の生活に慣れてきたら徐々に参加していきたいと思います。

勉強以外では、留学中にDCだけではなく色々な所に行ってみたいです。特にボストンは住んだことはありませんが、ゼミの教授の出身地だったり、親しい友人がボストンの高校に行っていて、ボストンがどれだけ良いところかという話をよく聞いていて、大好きな街なので、是非行ってみたいと思いっています。

あとは私が生まれた町にも行ってみたいなと思っています。NYから少し行ったニュージャージー州の町なんですが、生まれて3年しかいなかったので殆ど覚えてはいませんが、どんな所で自分が生まれたのか実際に行ってみたいですね。 

大学院卒業後の将来に関しては、まだ漠然としているので、留学中に色々な経験をして考えたいと思っています。今の段階では海外のNGOに就職して国際機関に入るのが理想的だと考えていますが、ただ現実的に考えた場合、海外の開発事業を取り組んでいる様な日本の民間企業への就職も視野に入れて考えようかなと思っています。

最終的に自分の目標に辿り着ければどの様なステップアップのルートで行ってもよいと思っているので、色々な可能性を考えたいです。


Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

私も大学院留学を考えたばかりの頃は何がやりたいか明確にはなっていませんでしたし、留学中も色々な事に興味が出てコロコロ変わるかもしれません(笑)。

最初からやりたいことが明確になっていなくても準備を進めていく事によって見えてくることも沢山あるので、迷っているなら準備だけでも始めてみるのは大事なのかなと思います。

あとは就職活動を終えた友達の話を聞いて、私も最初から大学院留学を決めてはいましたが、企業リサーチだけでもしておいたら将来の事を考える意味でも良かったかなと思いるので、大学生の方はそういう方法もあると思います。