
葛城 結城さん|Yuki KATSURAGI
葛城 結城さん|Yuki KATSURAGI
合格スクール | Yale University Columbia University The University of Chicago University of California, Los Angeles (UCLA) Boston University |
留学先(国) | アメリカ |
専攻(メジャー) | Quantitative Economics/ Development Economics/ Business Analytics |
職業 | 某金融機関勤務 |
今回 インタビューにご協力頂きましたのは、イェール大学への進学を決められた葛城さんです。金融機関でのリサーチ業務に携わる中で、専門分野を広げたいという意欲から派遣留学という形で大学院留学を目指され、難関校であるイェール大学を含む複数校から合格を勝ち取られました。日本の受験システムとの違い、出願書類作成のポイント、また現在すでにサマースクール受講の為に渡米されているとの事で、アメリカでの生活のご様子について、様々なお話をお伺いする事が出来ました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
きっかけは大きく3つあります。
まず一番大きかったのは、私の会社に社費留学制度があることです。比較的多くの方がその制度の利用を希望されるので、私も挑戦してみたいと思いました。
2つ目は、高校時代からの希望を叶えたいという思いです。学部時代は部活動に、大学院時代は研究に没頭していたので、英語力習得や留学に行ってみたいと思いながらもそのタイミングがなかったんですよね。社会人になった今、この機会にもともと抱いていた留学への希望を実現したいと考えました。
3つ目は、専門分野を広げたいという意欲です。今、金融機関でリサーチの仕事をしていて、周囲には経済学出身者が多いのですが、私は理学部出身で生物学、特に神経科学を専攻していました。この仕事を続けていく上で、どこかで経済学を学術的にしっかり学んでおかないと限界を感じるだろうなと常々思っていたので、この留学で経済学を深く学んで、仕事の幅を広げたいと考えたのが、今回の大学院留学を目指した大きなきっかけです。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

社費留学制度の希望が勤務3年目からという決まりがあったので、まず入社時からゆるやかに英語の勉強を始めていました。ペースとしては通勤時間に英単語を見たり、休日にはIELTSの問題を少し見たりする程度で、非常にスローペースで進めていましたね。
当初IELTS 5.5だったところから、6回ほど試験を受けて、2年目の夏頃に社内選考に応募できるIELTS 6.5を取得できました。それからしばらくはあまり時間を割いていなかったのですが、社内選考を通過してからの2ヶ月間は短期集中で取り組みました。1日に通勤時間と昼休みを合わせて計2時間程度対策し、出願に必要なIELTS 7.0を取りました。
テスト対策以外では、4月頃からこちらのコンサルティングをお願いして、出願校の検討を進めました。そして6月頃から出願書類を作成し始め、UCLAのFirst Roundが11月1日だったので、コンサルティングサポートをいただきながら10月の出願完了を目指しました。

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
留学期間が1年と決まっていたので、当初はイギリスを考えていました。しかし、ビザの問題で家族の帯同が難しくなってしまったので、アメリカを主体に考えることになりました。
基本的にアメリカで1年間、経済学を学べるコースを基準に見ていきました。ただ、その条件だと選択肢がそれほど多くなかったため、ビジネス分野におけるデータサイエンスについて学べるコースも2校含め、最終的に8校へ出願しました。
出願校を選ぶ基準としては、いずれの候補もシラバスなどを確認しながらコース内容が私の希望する学問領域をカバーしているかを確認しました。その上で、最終学歴となることもあり、最も重要視したのは大学の知名度や評価です。希望と条件に合致するコースを、上位校から順に受けていった形ですね。
Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?
最終的にYale Universityに進学することに決めたんですが、検討の過程で2点懸念がありました。
1点目は、たとえばColumbia Universityなどデータサイエンスのコースはビジネススクールから開講されているので、職歴がある方が多いんです。一方でYale Universityの場合、社会人が3分の1、残りの3分の2は学部から直接進学する学生さんなので、年齢層が合わないんじゃないかという懸念がありました。
2点目は、立地です。都市部にある大学と比べてしまうとやや田舎で、治安面もどうなのかなという不安がありました。
ただ、Yale Universityは言わずもがなアイビーリーグの中でもトップクラスの大学で、知名度は抜群です。また、合格をいただいたコースが開発経済よりなので、比較的色々な国出身の学生さんが集まりやすいんです。多くの国の方と一緒に学べるというのは非常に魅力的だと感じたので、懸念はありつつもYale Universityへの進学を決めました。
その他合格をいただいた大学の中で、気候の良いUCLAや、都会にあるColumbia Universityも魅力的に感じました。特にColumbiaは職歴がある方たちと議論しながら学べる点が良いなと思いましたが、もともと希望していた経済の基礎を固めたいという希望から少し離れてしまうことと、学生の出身国が偏っている傾向が見受けられました。今回英語力の強化も大きな目的である私の場合には、Yale Universityの方がより希望に沿っているのではないかという結論になりました。
Q5. 留学準備の中で大変だったことや、逆に得られたことなど、印象に残っていることがあったら教えていただけますか?
Q5. 留学準備の中で大変だったことや、逆に得られたことなど、印象に残っていることがあったら教えていただけますか?

大変だったのは、やはりIELTSのスコアをクリアすることでしたね。ただ、そのおかげで英語力をつけることができたので、こちらに来てみて改めてやっておいてよかったなと思っています。
海外の大学院受験を経験して一番印象的だったのが、日本の受験システムと全く違うんだなということです。日本の受験はいわゆる「試験」で、いかに早く正確に問題を解き、試験当日に成果を出すかという勝負ですよね。海外大学院への出願には、もちろん英語力や場合によってはGRE、GMATといった試験も必要にはなりますが、それらはあくまでも審査の一部でしかなく、書類が非常に重要視されると感じました。
何を思い、何を経験して今まで生きてきたのか、そして将来どのようになりたいのか、過去と未来をいかに伝えられるかという点が見られていると思います。それを日本の受験と混同してしまい、スコアに躍起になって書類を疎かにしてしまうのは良くないと思います。及第点さえ取れれば、あとは書類に時間をかけた方が合格につながるんじゃないかなと思いますので。
私が履歴書やエッセイの中で重要視したことは、自分の経験をより具体的に可視化することです。これはこちらのコンサルティングの中でアドバイスいただいたことですが、できることであればより数字で明確に示し、例えば学会の表彰などもどの程度の規模で、何人の中でどれくらいの評価を得たのか、部活動のリーダーシップ経験でも、どの程度の部員を部長としてまとめ上げ、全国何位というレベルまで引き上げた、といったように、実績を示す際に審査官の方にどれくらい難しいことを成し遂げたのかを具体的にイメージしてもらえるよう意識しました。
あと、これはUCLAでの面接で実際に感じたのですが、学術や職業上の実績に加えて、その他の部分でアピールできることがあれば、そういったことも含めた方が効果的なのかなと思いました。面接の中で仕事とこれまでの学業について聞かれた後に、部長としてリーダーシップを発揮した経験についても質問があり、とてもポジティブなコメントをいただき、実際に合格することもできました。なので、そういった点も特にアメリカはアピールしていった方がいいのかなと思います。
大変だったというか、少し綱渡りだったのがビザ申請です。ちょうどビザの面接予約をしようとしたタイミングで、東京の大使館が内装工事のためビザ予約を受け付けていなかったんです。ただ、大阪の大使館では受け付けていたので、迷った末に大阪で面接を受け、ビザを無事受け取った数日後にSNSでトランプ大統領が当面アメリカへのビザ面接を休止するという発表がなされました。あの時大阪で面接をするという決断をしていなかったら、渡航に間に合わなかったかもしれません。そう思うと本当に綱渡りでしたが、無事渡米できてよかったです。

Q6. Master開始の8月に先駆け、すでに渡米されていると伺っておりますが、アメリカでの生活はいかがですか?
Q6. Master開始の8月に先駆け、すでに渡米されていると伺っておりますが、アメリカでの生活はいかがですか?
そうなんです、大学の方から数学と英語のサマースクールを受講するように言われていたので、先日よりYale Universityのあるコネチカット州New Havenで過ごしています。来てみての感想としては、思っていた以上に綺麗で素敵な町だなという印象です。イェールの建築が他のアイビーリーグと比べても群を抜いて美しく、その影響もあって町全体もとても雰囲気が良いです。
あと来る前は田舎すぎるかもしれないと心配していましたが、そんな印象もないですね。まあ、何と比べるかにもよりますし、生粋の東京生まれ東京育ちという方から見たら田舎かもしれませんが、私はもともと関西の出身ですし、仕事で地方に滞在していたこともあるので、そういう私からしたらそこまで田舎でもなかったです。日本でいう地方の県庁所在地のイメージですかね、私がよく知る町の中では香川県高松市や和歌山市がNew Havenの規模と近しいと思います。必要なものはすべて揃いますし、全く不便なく過ごせそうです。物価に対する不安もありましたが、そこも東京よりやや高めかなという程度で、思っていたほどではなく安心しました。
サマースクールの期間中は大学の寮に入ることができないので、今はマンスリーマンションに滞在しています。1ヶ月ほどの滞在で8月からは大学の家族寮に入寮が決まっています。大学によっては寮に入れないこともあると聞いていましたが、Yale Universityは大学院生でも比較的寮に入れるケースが多いということで、非常に良かったです。マンスリーは日本にいるうちに探して契約したんですが、なかなか立地や予算、期間の条件に沿う物件がなくて、今は大学まで40分歩いて通っています。おかげで脂肪も削がれ、健康的です(笑)。
Q7. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
Q7. 色々なお話、ありがとうございます。最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
振り返ると、海外の大学院を目指そうと思った当初、今回合格をいただいているような大学は「雲の上の存在」だと感じていました。でも実際に目指してみると、そんなことはありませんでした。自分の過去の実績をしっかり見て評価してもらうことができるので、しっかりと経験を積み、それをきちんと伝えることができれば合格できるんだなと実感しています。過去の自分が合格させてくれるんです。
日本の受験は、何年もかけて、どんな問題が出題されても対応できるように勉強し、試験当日の一発勝負、その日の自分だけで評価されてしまうと思います。そういった日本の受験スタイルよりは、簡単に感じられる方もきっと多いと思います。
メディアなどを通じて感じる印象で、海外の超有名校のMasterに入学できる方なんて、本当に優秀な選ばれた方のみだと思っている方も多いと思いますが、そんなことはないと思います。なので、希望している方にはぜひ目指していただきたいです。