実践的な専攻で即戦力を。
海外の大学院でビジネス系の学位というとMBA(経営学修士号)を筆頭に数多くの学位が存在します。会計学、人材管理学、マーケティングといった昔からある学問から、人材開発学や金融学、不動産学、国際ビジネス学といった新しい学問まで様々です。

専攻
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経営学(MBA)
海外大学院で経営学(Business Management)専攻というと一般的には対象は企業組織を指しますが、実際は様々な組織体の運営について研究する学問であり、研究対象を企業組織に限定せず、あらゆる組織体(自治体・NPO法人等)が経営学の対象となります。実際MBAが開講されている学部は北米ではBusiness Schoolと呼ばれていますが、イギリス等のヨーロッパではManagement Schoolと呼ばれる学校も数多く存在します。 ただ組織管理学を学ぶというスタンスは変わりませんので、通常組織運営(経営)に必要とされる経済学、会計学、財務学、情報管理学、人材管理学等を体系的に学ぶことができます。
またMBA認証機関の1つであるAACSBは米国を中心としたビジネススクールを認証している団体で、こういった認証団体にしっかりと認証されているスクールを出願校に選ぶ傾向にあります。
専攻
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会計学(Accounting)
会計学は、民間企業、政府機関だけでなく、一般家庭等を含み組織の大小に関わらず社会に経済的影響を及ぼす可能性のある全ての組織が行う会計行為を学ぶ学問です。
企業会計は大きく財務会計と管理会計に分けることができます。財務会計は一般的に対象組織の外部利害関係者(株主、税務局等)に情報提供することを目的としています。一方管理会計は対象組織内部の利害関係者である経営者等に情報提供することを目的としています。特に民間企業は従業員を雇用し、そしてサービスや商品を提供し利益を出すことを目的としています。そして利益を稼ぐということは企業の最も重要な課題であり、そうした民間企業の利益を計算する重要な仕組みが会計です。
海外大学院ではその国の会計士資格受験準備コースになっているものとそうでないものがありますので、目的に合わせて出願コースを注意深く選ぶ必要があります。
専攻
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金融学(Finance)
金融工学は経済学・会計学・工学・数学等様々な学問と接点を持ち発達している学問です。また金融工学は新しい学問ですが、ビジネスや工学の分野で最も注目されている専攻の1つです。
ただ2008年にアメリカで起きたサブプライムローンに端を発する金融危機等により、金融工学のイメージは悪化の一途をたどっています。金融学を学ぶ場合は、現金以外の資産の運用方法についての研究、企業経営に関する有効的な資産有効活用方法についての研究、金融商品や為替市場がその対象範囲となります。卒業後の主なキャリアは証券または投資関連企業もしくは銀行等になります。
専攻
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マーケティング(Marketing)
マーケティングとは、企業を含む社会に対して商品や情報等を提供する全ての団体が、「顧客が本当に必要とする商品やサービス、情報を提供し、顧客がその商品やサービス、情報を効果的に得られるようにする活動」に対して用いられる言葉です。
特に昨今では民間企業の経営戦略の一環として行われる企業が提供する商品やサービスの企画・開発、ブランディングから、市場調査・分析、価格設定、広告・宣伝・広報、販売促進等を指すことが多いのが特徴です。もともとマーケティングとは潜在顧客及び既存顧客のニーズ把握のために行う情報管理を指しますで、単に広告・集客、販促活動はマーケティングに当てはまりません。
特に大学院でマーケティングを専門に専攻する場合は、顧客ニーズ把握のために行う分析や統計学といった数学的知識も必要としますので、文系の学問ながら理数系の知識も必要とする非常に難易度の高い学問です。