海外大学院 合格者インタビュー
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今回インタビューにご協力頂きました青島さんは、研究員として大学で英語教育に携わる一方、公立中学でも英語科教員として実際に教壇に立っていた経歴を持っていらっしゃいます。そんな青島さんにきっかけから留学実現までの過程をお伺いすることが出来ました。 |
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大きな転機となったのは、教員採用試験で不合格となった事です。 試験を受けた時は日本の大学院生だったのですが、その大学院での研究がまた途中で心残りもあったので、教員にならないなら より研究を深めたいという想いがありました。 とは言えもともと教師を目指していましたし、教育現場で実際に教える経験が必要だと思ったので、大学院卒業後は非常勤講師として働きました。ただ実際の教育現場で教えている中で、なかなか大学院で学んだ事が知識としては入っているものの、実際はなかなか活かす事が出来ずに歯がゆい想いが強くなりました。 ![]() ただ過去の事を言っても仕方ないですし、自分で学んだことや学術分野で研究されている内容を教育現場に還元する為にはどうしたら良いのかという事を考えるようになりました。 それを考えた時に自分が今やるべき事は、現場で教える事ではなく、より研究を深めて提唱できるレベルの人間になる事だと思ったんです。 もともと英語講師としてやっていくために自分の英語力をpolish upする必要性も感じていましたし、海外文化を体感する留学にも興味がありました、それに加えて今回より応用言語学分野での研究を深めたいという希望も出てきました、そんな様々な要素を考えた時に、全てが叶う選択肢は大学院留学だという結果に辿りつきました。 『きっかけ』と一言ではなかなか言い表せませんが、教員採用試験の不合格を好機と捉え、 “英語教員になる前に猶予ができた、じゃあ自分のやりたい事をもう少ししよう”という所から、様々な経験や自分の希望を明確にしていく中で大学院留学を決意したという感じです。 |
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選択肢として挙がってきたのは3年前の10月位で、その後2年前の5~6月に教員採用試験の申し込みの時期にどうするのか本気で考えて、申込は見送り大学院留学を目指す事を決めました。 |
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まず学位自体をMasterとPhDどちらに出願しようか迷いましたが、現時点で費用や期間の問題でPhDは難しいと判断し、Masterに出願する事にしました。![]() 出願校については費用やそれに伴う期間面を考えMasterで2年かけるのであれば、後々検討しているPhDで3年かけた方が良いと思い、1年で履修できるMasterを希望しました。期間については費用面もありますが、やはり年齢的なものも大きくあります。 自分と同年代の友人は既に職歴5年目で、そういった周りの状況を考えると既に日本の大学院で2年使ってしまっていますし、これからまた帰国後の保証がない状態で2年かけるのはつらいかな、、と。そういった事を考慮して1年で修士が取得できるUKの大学院で出願校を検討する事にしました。 あとは研究機関としての評価も重視し、基準として出身校である筑波大学より評価が高い大学を候補として目安にしました。 決して地位名声に固執しているわけではありませんが、費用と時間を使うので、それに見合うステイタスは欲しいですし、“何をやっていたの?”って言われたときに胸を張って言える様な学習をしたいという事もあって、世界的に評価されている大学の中で自分の研究したい分野に関して学べるプログラムをご紹介頂き、出願校の検討を進めました。 |
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University of Liverpoolのカリキュラム内容が一番自分の書いたエッセイの内容にも沿っていましたし、学びたい内容のコースが網羅されていたという事が決定打ですね。あとは費用面や地理面の優位性も魅力でした。 最終的には個人的にLiverpoolという街自体が、自分の好きなビートルズやサッカーに触れる事ができる街という事で、そこもモチベーションに繋がると思ったので、後押ししました。 最初は大学としての評価がより高いUniversity of Sheffield と迷いましたが、今ではやっぱりUniversity of Liverpool以外進学校として考えられなくなっていて、今から行くのが楽しみです。 |
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自分の場合は考え始めてから今まで長い期間かかったんですが、キャリアを一時休止し、大学院留学を目指すと決めるまでものすごく悩み、葛藤して、その時期が一番大変でした。 |
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やるぞと決めた時から今の段階まで“やっと来た”という感じですね。 手続き上の問題など不安は渡航中もぬぐえないと思いますが、後は自分がやるだけなので、思い悩んだ日々の自分が無駄じゃなかったという事を証明する為にも、まずは事前の英語コースでコミュニケーション能力を鍛えて、しっかりMasterで学んできたいと思います。 既に体験してきている部分でもありますが、大学院で学ぶという事が簡単な事でない事は重々承知なので、教授の言う事は漏らさず聞く、出来るだけ多くの論文を読む、そういった基本的なスタンスを大事にして充実した留学になる様にしたいです。 もともとある自分の知識と、新たに得る知識でどこまで論文書けるのか、今から楽しみですね。 ![]() 研究の話を始めたら色々話したい事が出てきてしまいますが、、(笑)。 卒業後は、、基本的に教員としてやっていきたいという想いはベースにあります。 日本の今の英語教育の現場では、なかなか研究した事が活用できていないという現実があると思います。現場の先生は経験ベースの意見、学者は理論ベースの意見があってその間に溝がある様に思います。それでは折角の研究も意義がなくなってしまうので、その現状を緩和できる役割が担えたらな、と思っています。 そしてその両者を繋げる為には、両方経験している人間じゃないと難しいと思うので、一人の人間がどうにか出来る事ではないと思いますが、その潤滑油というかその調整役を担える人間のうちの一人として、今後教育分野へ貢献していければ良いと思っています。 あと最近は実際に研究が現場に活かされていないならば、“それを活かせる方法を考える”、という研究をするという事もまた研究なのかなと思い始めています。それは経験を積まなければ分からない、という事も感じ始めました。 先生が生徒に教えられる期間は長くて3年、中高一貫でも6年間なので、その中でどのように教える事が効果があるのか、なかなか効果を評価する事が難しいですし、仮に効果が得られた場合でも、次の世代に通用するのかは難しいところです。でもその中で普遍的なものが見つけられれば効果的な英語教育ができるかもしれません。 留学に行ってから考えや興味が変わる事もあるかもしれませんが、常に自分が何か出来るのか、活躍できるフィールドはどこなのか、どのように社会に貢献できるのか という事を考えながら生きていきたいと思います。 |
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どうも職業柄上から目線になってしまいがちなので、もしそうなってしまったら恐縮ではありますが、、アドバイスというか、今までお話してきた総括になるかなと思うんですが、 なぜ大学院か、なぜ海外なのか、理由を明確にしないと辛いと思うんですよね、日本でも出来る事も多いと思うので、なぜ海外の大学院へ行く必要があるのか、自分の中で納得できるまで悩む事は非常に重要かなと思います。 意義が見つからないと、費用と時間をかけてその先何が得られるのか(得る為に行くのか)分からない状態で頑張らなければいけないので、自分も辛いと思います。 自分の場合も採用試験に落ちた時に“とりあえず留学”と安易に考えた時期もありましたが、特に社会人になってから“とりあえず海外行ってきました“では周りに認めてもらえないし、あの時踏みとどまってよかったと思います。 本当に眠れなくなるほど考え抜いて、そこまで悩んで決めたからこそ、決まってからは迷うことなくスムーズに進められ今回の結果が得られたと思っています。 とことん悩んで、とことん迷って、大学院留学に行くのか行かないのかを決める事は、人生の中でそれだけ悩む価値はあると思うんですよね。 大学生は就職活動の時に考える機会があると思いますが、社会人になると“自分が働いてきた意味は何だろう、今後どうして行ったら良いだろう”という事を考える機会がないんですよね。なのでそういった意味でも大学院留学について迷ったら一度しっかり考えてみるのが良いと思います。 『迷ったらとりあえずやってみる』という考えもありますが、大学院留学という事になると1年2年かかる事ですし、私の様に社会人の場合はキャリアを中断する大きな決断なので、気軽に“迷っているんだったら行ったらいいじゃん”とは到底言えません。自分で決める場合も安易に決めたら自分の人生に対して無責任にもなってしまうと思います。 ですが、一度行きたいと思ってしっかり悩んだり迷ったりする時間を持たないと後悔につながると思います。もし結果“行かない”という決断になったとして、後に後悔する事があったとしても、その時しっかり決着を付けていれば次が考えられると思うんです。なので先に進める為にも時間をかけてしっかり悩む事は必要だと思います。 |
【この度はご出発前の貴重なお時間ご協力頂きまして誠にありがとうございました】 |
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