1年でMasterを取得。
イギリスはアメリカと大きく異なり、履修クラス、卒業までの期間、全て入学と同時にほとんど決まっています。通常入学から卒業までコースの学生もほとんど変わりませんので、1年間同じ学生で進んでいくことになります。
また1年間という短い期間で修士号を取得しますので、通常コースの一部となっていない場合はインターンシップを行うことは難しいですし、アメリカと異なり長い夏季休暇等もありません。ただ確実1年間で修士論文を作成し卒業できるので、短い期間で修士号及び修士論文を希望する方には理想的な留学先です。

特徴
01
卒業までのスケジュール
イギリス大学院の特徴はアメリカと対比すると分かり易いのですが、期間は1年間で完全な進級制度を取り入れていますので、2学期目で選べる選択科目以外は卒業までの期間や履修クラスを調整する自由がほとんどありません。また長い休み等もありませんので、インターンシップ等を行うことは通常できません。短期間で修士号を取得したい向きの留学先です。
| 秋学期(Fall Semester) | 冬学期(Winter Semester) | 夏学期(Summer Semester) |
| 9月(入学)~ 12月 | 1月~ 5月 | 6月~ 8月 |
| 基礎科目 | 専門科目 | 修士論文作成→卒業 |
特徴
02
学費は高い
イギリスの大学院で開講されているコースは、漏れなく学費は非常に高いです。学費のみで通常、年間15,000~35,000ポンド(約350~750万円)かかります。ここに生活費がのってきますので、ひと昔前のように400万円程度ですべての費用が賄えるということはありません。ただ一年で帰国できますので、総合的な費用を算出し他国を比較する必要があります。
※イギリス大学院留学にかかる費用について詳しくはこちらをご確認下さい。

特徴
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コースワーク(クラス履修)+リサーチ(研究)
イギリスもアメリカの大学院同様リサーチ主体のコースではなく、入学から2学期目までは、必要なクラス(必修及び選択クラス)を履修し進むコースワークが主体になります。ただ3学期目は修士論文作成のための独自の研究期間となり、日本の大学院に似た環境になることが特徴です。
前半のクラス履修で学んだ内容を元に、自らの希望に合わせ、研究テーマを決め担当教官を探し、修士論文を作成するというスタイルになりますので、コース後半はアメリカの大学院とは大きく異なります。
イギリスも選択科目を通常選ぶことはできますが、アメリカほど幅広い選択肢はなく、通常同学部内のクラスの中で選ぶことになります。アメリカの大学院は通常学部を超えて興味合わせ履修するクラスを選択することができます。


特徴
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通常1年間で修士論文が必須
イギリスの大学院で開講されている修士課程のコースは特別なコースを除き全て1年間で終了します。最初に必修科目があり、その後選択科目、その後修士論文の期間があり合計3学期で終了します。長期夏季休暇や冬季休暇はありませんので、一時帰国やインターンシップを行う時間はほとんどありません。
またコースの最後に必ず修士論文が課せられますが、この論文が修士号授与に値しないと評価された場合は授与される学位が修士号からディプロマに落ちてしまいます。
なお、修士論文作成期間(通常3学期目)については、担当教授によっては日本で作成することを許してくれるケースもあり、その場合は日本に帰国後就職活動などを行いながらオンラインでミーティングを繰り返し修士論文作成を進めることができます。


特徴
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ほぼ全ての大学院が国立
イギリスの大学、大学院はほぼ全ての学校が国立で運営されています。そのためアメリカや日本のように大学間での教育レベルに大きな差がありません。大学教授もいくつかの学校で教鞭をとっていることもありますし、生徒の評価等も学校をまたいで行われることも多々あり、学校間のレベルの違いをなくすよう努力が行われています。
ただそうはいっても横一列という訳ではなく、世界大学ランキングトップスクール上位校は特に人気が高く、どうしても難易度が高くなるのが現状です。人気スクールは限定されてきますので、そういった学校に入学希望の場合は早めの準備が必要となります。
※イギリスの名門大学院はこちらで紹介しています。
また、国立大学が多い為、街の中心地や近郊に学校が集中していますので、生活環境の苦労はないと思います。


特徴
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開講コース(学位)が多彩
イギリスの大学院では修士課程以外にも様々なコースが開講されていることが特徴です。例えば修士課程の中でもリサーチコースといって授業を一度も受けることなく、入学後リサーチのみで修士課程を修了させるコースもありますし(日本の大学院の制度に似たリサーチ主体のコース)、大学時代の専攻と違う内容に進学を希望される方用に、大学院準備コースとしてディプロマコース(Postgraduate Diploma, Postgraduate Certificate等)が開講されていることもあります。
もちろん専攻にもよりますが、通常ディプロマコースを終了すると大学時代の専門分野と違った専攻にも入学することができる可能性が広がります。
また、アメリカなどの学校と異なり一年で終了するため、例えばビジネス系だとMBAだけでなく会計学や財務学、マーケティング学、公共政策系などであれあ開発と政策、教育と政策、国際公共政策など、より専門的なコースが多数開講されています(※アメリカの場合は入学後に副専攻などでより専門性をつけていくコースが一般的です)。


特徴
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Pre-Masterコースが開講
イギリスへの大学院進学を希望している留学生にとって非常に有意義なコースとして、Pre-Master (大学院留学生準備コース)というコースが開講しています。このコースは留学生が大学院へ進学するための準備コースとして開講しています。
そのためコースの内容としては半分以上が英語対策コースとなり、通常大学院ではなく、付属の英語学校で開講しています。ただ通常の語学コースと異なるのは、英語対策コース以外に大学院で学ぶ予定の専門分野に関した基礎知識を同時に学ぶことができることです。そのため英語力が上がらず、大学院へ入学できない方は Pre-Master コースで英語+学術的準備クラスを履修し、大学院の準備をすることが可能です。通常期間は9ヶ月程度になります。
ただ Pre-Master コースで1つ注意しなければいけないことは、このコースを卒業したからといって大学院への入学が保証される、また大学時代と異なった専攻へ進学できる、ということは(一部の例外を除き)ありません。そのため あ く ま で 英 語 力 向 上 を 主 な 目 的 と し て お り、 上 記 の Postgraduate Diploma, Postgraduate Certificate とは異なりますので区別する必要があります。


特徴
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条件付き合格を幅広く提供
意外と知られていませんが、イギリスの大学院ではほぼ全ての学校で条件付合格を提供しています。つまり英語のスコア( IELTS、TOEFL )を入学までに提出することを条件に合格を認めてくれる制度です。
この制度は英語力に自信のない方には非常に有効な制度で、まずは英語のスコア以外で出願し、条件付合格取得後に渡英して学校付属の英語学校で入学まで勉強することが可能です。
ただ通常大学不足の英語学校は非常に高額なため、卒業までの期間が長くなるだけでなく、経済的な負担な高くなることを覚悟しなければなりません。また、オックスブリッジやエジンバラ、LSEなど一部のトップスクールはこういった制度を提供していませんので、注意が必要です。


特徴
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推薦状なしでも出願可能
こちらは非常に最近の傾向となりますが、イギリスの大学院では推薦状の提出義務が1通(米国などは通常3通)や、学校によっては必要としない学校も増えてきました。これにより推薦状で留学を断念した方にも選択肢が広がりました。

特徴
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ランキング上位校の難易度が低い
具体的には、世界大学ランキングトップ100校への入学難易度が、他国と比較すると容易である、ということです。例えばKCLやUCLといったロンドン大学群であっても、米国のNYUやColumbiaなどと比較すると比較的難易度は低いと言えます。
その理由はいくつかありますが、まずGRE/GMATという非常に難易度の高いテストが要求されないこと、またTOEFL/IELTSといった英語力を問うテストのスコアにしても、条件付き合格制度があるので寛容であることなどが要因です。

特徴
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オックスブリッジは別格
特徴9でイギリスの大学院は他国のそれと比較し難易度が相対的に低い、という解説を致しましたが、オックスフォード大学とケンブリッジ大学はその限りではないことを覚えておく必要があります。
例えばGRE/GMATという通常イギリスの大学院では要求されないテストスコアを要求されることも多く、またライティングサンプルという研究論文の実績を提出する必要があるコースも多々あります。
そういった物理的難易度だけでなく、単純に国際的な人気が非常に高いため、倍率も他校と比べると比較にならないくらい高いという現状もあります。

特徴
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出願締切がないため他国と併願可能
アメリカ大学院の特徴で、出願締切が非常に早い(入学一年前のことも)旨解説しましたが、イギリスは出願締切がないので、アメリカの大学院などとの併願を進めるのに理想的です。
締切がないといえ学生ビザや学生寮の申請など留学準備の時期を考慮すると、入学する年の1~4月頃までには出願を完了する必要があります。通常アメリカの大学院は前年末までには出願を完了しますので、出願時期をずらすことで無理なく出願を完了させることが可能です。

Last updated: 10 January 2026
