INSEAD

INSEAD
インシアード(欧州経営大学院)

INSEADは、1957年にハーバード大学のビジネススクール元教授らによって設立された、ヨーロッパだけでなく現在では世界的に有名な私立のビジネススクールです。INSEADの歴史は意外と古く、設立当初の学校の役割は、第二次世界大戦後のヨーロッパの経済復興でした。当初は、欧州経営大学院という名称でしたが、現在は英語名のINSEADが正式名称となっています。INSEADは「Institut Européen d'Administration des Affaires」の略です。日本語に訳すと「欧州経営大学院」となりますので、実は設立当初から大学の名称は変わっていません。

INSEADのメインキャンパスはフランス・フォンテーヌブローですが、大学の積極的な国際化に伴い、現在ではシンガポール、アブダビにもキャンパスを有しています。昨今Financial TimesのGlobal MBA ranking 2023で世界1位に選ばれたことでも有名ですが、その要因は教授陣やカリキュラムといったこと以外に、まず学生の90%以上が留学であり、100カ国以上の国籍を持つ学生が学んでいるため、国際色豊かな環境で学ぶことができます。

また、INSEADのカリキュラムは、実践的な内容で知られており、ケーススタディやグループワークなどを通じて、学生は実際のビジネス課題に取り組むことで、現場で役立つ解決能力を身につけることができます。最大の魅力はINSEADが多くの企業と密接な関係を築いていることです。アマゾン、アップル、ゴールドマン・サックス、マイクロソフトまたグーグルなど、世界的な企業との連携を強め、常に学生は最新のビジネスを実践的に学び、またインターンシップに参加したりすることができます。ただINSEADのMBAの学費は、約￡100,000（約1500万円）です。これは私費留学を目指す学生には非常に乗り越えなければいけない困難と言えるでしょう。

INSEAD のキャンパスは、フランスのフォンテーヌブローというパリから車で約 45 分と中心地から離れてしまいますが、キャンパスは16 ヘクタールもあり、学生寮、図書館、カフェ、レストラン、スポーツ施設など、充実した施設を学生は享受できます。メインキャンパスがあるフォンテーヌブローは、フランスのパリ南東約55kmに位置する人口約8万人の都市です。ユネスコ世界遺産に登録フランス王室のフォンテーヌブロー宮殿があることで有名です。一般的に物価はパリより安く、国際的な学生が多く、国際色豊かな街として知られています。