滝川聖人さん|Masato TAKIGAWA

滝川聖人さん|Masato TAKIGAWA

合格スクールUniversity of Pennsylvania
New York University
Boston University
University of Southern California
Rutgers University
Tufts University
留学先(国)アメリカ
専攻(メジャー)Mathematics/Applied Mathematics
職業横浜国立大学

今回は数学(Mathematics)専攻で、アイビーリーグのUPennを始め、NYU、Boston、USCなど、世界屈指の大学院へ合格された滝川さんにお話を伺うことができました。数多くの名門大学から合格を得られた滝川さんに、その成功の秘訣と合格までの道のりを伺いました。

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?

私は将来金融系のキャリアを目指していて、ファーストキャリアはアメリカで経験したいと考えています。

日本で理系の大学を専攻しているので、Masterに進学する事は割と一般的なのですが、折角進学するのであればキャリアに繋がるアメリカのトップ校を目指したいと思いました。

将来的に何をするにしても世界を見ておきたいと思っているので、その為にも留学という選択肢は必然的に挙がってきますし、両親もその考えを支持してくれていたので、大学院留学を目指す事に決めました。


Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

大学入学時より大学院への留学は考えていたのですが、入学したばかりは少し遊んでしまったりして、、(笑)。本格的に留学の準備を始めたのは3年生の終わりくらいです。

まずはじめにTOEFLの対策を始めて、4年生の4月位から1カ月に1回程度のペースで受験をしていきました、夏位からは卒論の準備も開始したのでなかなか対策に集中できず、このままダラダラと対策を続けるのも効率が悪いと思い、7月に出た96点で一度TOEFLの受験はストップしました。

その後は卒論準備と並行してGREの対策を進めて、10月位から合計3回受験し、最後1月に受験した結果で出願しました。

数学は満点を狙っていたんですが、どうしても苦手な形式があって最終的には165点でした。 Verbalセクションは最後まで訳が分かりませんでしたね、、(笑)

Verbalの対策をしている時にTOEFLのリーディングを見てみたら可愛く思えたくらいです。 私の目指す専攻は理系なのでVerbalはあまり重要視はされないと思いますが、最終的には147点でした。

卒論やテスト対策と並行して書類の準備も進めなければいけなかったので、11月位にこちらに相談に伺い、そこから本命校を決めて、決まったものから順次エッセイや推薦状などの作成をサポートして頂きました。

そして1~3月位に出願をしました。2月中旬に丁度卒論発表があったので、1~2月は本当に大変でした。


Q3. 出願校はどのように選ばれましたか?

Q3. 出願校はどのように選ばれましたか?

最初からアメリカの大学院を目指していたので、アメリカの大学で総合評価、またはMathematicsの評価でTop50以内の大学をリストアップして、その中から条件やプログラム内容を見ながら消去法で候補校の絞り込みをしていきました。

これは本当に”やってしまったな~”という事なのですが、私は当初出願がもう少し遅い時期だと思い込んでいて、情報収集が遅れていた為にGREのSubjectテストを受けなかったんです。なので例えばPhDのジョイントプログラムなどは大抵これが求められますし、Masterレベルでも必須で求められるものや強く勧められているプログラムもあるので、そういった選択肢は必然的に候補から外れました。

あとプログラムの内容として、Pure mathematicsとApplied mathematics、Financial mathematics とStatistics分野を候補として考えましたが、中でも将来的に活かしやすいApplied mathematicsとFinancial mathematicsを優先的に見ていきました。

こうする事で必然的に候補が絞られて、その中でまた本命校、滑り止め校、チャレンジ校をカテゴライズで分けて、また出願時期も早めの出願校群とそれ以降の出願校群で分けて準備を進めました。


Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?

Q4. 今回見事複数校より合格を得られていらっしゃるという事ですが、進学校選びに関しては迷いなどありませんでしたか?

出願時期がバラバラだったので、審査結果が届く時期もバラバラでその都度悩みました。

割と早めにTuftsから合格を頂いて、Tuftsはリベラルアーツよりの割とアットホームな大学だけあって合格後の対応もとても親切で好感が持て、魅力的に感じました。

ただその後University of Pennsylvaniaから合格が届いて、今でも覚えていますが夜中の2時に合格が届いて本当に驚いて一人で家の中を歩き回ってしまう程嬉しかったです。

それからTuftsとU Pennで迷っていたところへ、遅めに出願したNYUからも合格が届いて、それからはTufts には良くしてもらった分本当に申し訳なかったんですが、U PennとNYUで本当に迷いました。

結果NYUへ進学する事に決めました。アイビーリーグであるU Pennの合格を断るのはとても決断が必要でしたし、学部留学なら迷わずU Pennに決めていたと思いますが、今回は何より大学院への留学で、社会に触れて現地で経験を積むことを目的とした留学ですので、その為にはアカデミック色が強いU Pennで学ぶよりもウォール街で社会経験を付けながら学べるNYUの方が目的に適していると判断したからです。

NYUは総合的な評価も高い大学ですが、アメリカの応用数学研究センターとなる有名なCourant Institute of Mathematics and Scienceが設立されており、Mathematics分野ではアメリカ国内でNo.7、更にApplied Mathematics分野ではNo.1という高い数学専攻のランクを有しています。

こういった環境で学べる事はアカデミック分野としての数学をU Pennで学ぶよりもキャリアにより直結するのではと思っています。

またNYUのキャリアオフィスはとても充実していると聞いてますし、PhD進学の選択肢と就職何れの可能性も考えられる事も魅力に感じています。


Q5. 留学のご準備で大変だったことや、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

Q5. 留学のご準備で大変だったことや、印象に残っていることがあったら教えてもらえますか?

理系大学生は皆さん同様だと思いますが、私も数学科では珍しく卒業論文が必要だったので、卒論と大学院留学の準備の両立が大変でした。両方とも佳境の時期だった1~2月は本当に大変で、明け方4時に寝て7時に起きるといった様な生活が続きました。

GPAやTOEFL, GREといった数字で評価されるものについては審査してもらう為のボーダーラインだと思いますが、GPAは良い方だと思うので、各スコアに関してもボーダーラインに乗れる様に対策をしました。

当初はもっと高スコアを目指していたのですが、スコアに固執するあまり書類がおろそかになってしまうのは本末転倒になってしまうので、それは割り切って良かったと思います。

合否を決める重要な書類はエッセイと推薦状だと思いますが、こちらの指導を受けたおかげで完璧なものに仕上げられたと思っています。この書類がなかったらきっとこんなにトップ校から合格は得られていなかっただろうと思います。

まずエッセイについてはこちらの指導で構成を完璧にして頂いたので、後はアドバイスでとにかく具体的に書く事を意識しました。 例えば教授や研究所の名称を具体的に上げながらこんな研究がしたい、勉強がしたいといった熱意を伝え、アピールとしてはリーダーシップや他の方にはない中国と日本のバックグラウンドをダイバーシティの面で貢献できるとアピールしました。

推薦状は幸運な事に3通のうち、1通は卒論の指導教官にお願いし、1通は学長にお願い出来たのですが、この方達がこの分野ではとても知名度のある方で、推薦状の内容的にも私が書いてこちらで完璧にして頂いたものだったので、推薦者、内容共に申し分なかったと思います。

推薦状は誰に提出してもらうかでかなりインパクトが変わると思うので、 出願分野で評価や知名度のある方にお願い出来るのであれば推薦状はそういった方にお願いした方が良いと思います。


Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

Q6. 色々なご経験を経てまもなくご出発を控えていらっしゃいますが、留学中、留学後の抱負や今の心境をお聞かせ頂けますか?

今の心境としては、本当に期待が膨らんでいます。クラスについていけるかどうかといった不安はあまりありません。

どちらかというと食事や治安など生活面が不安ですね。私はもともと中国と日本を小さい頃から行き来している生活だったので、順応性はある方だと思いますが、東京程恵まれた環境は他にないですからね、、。

今丁度ハウジングの手配で現地とやり取りをしているので、昼夜逆転の生活を送ってしまっているのですが、これは行くまでには直さなければいけませんね(笑)。

留学中はとにかく経験が積める様に積極的にインターンをしたいと思います。

あと留学生の場合は出身国が同じ生徒同士で固まってしまう傾向があると思いますが、私はこの留学の目的として、”キャリア、経験、コネクションを作る”という3つを持っていますので、出来る限り現地の方々との交流を積極的にしていきたいと思います。

卒業後はPhDとMasterで望めるキャリアも変わってきますので、現時点ではPhDに進学出来たら良いかなと思っています。そうでなくともファーストキャリアをアメリカで目指したいです。


Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

Q7. 最後に、現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願い致します。

自分は明確な目標がないと頑張れないので、大学時代に一年交換留学などだと旅行の延長の様な気がしてしまって、、大学院留学を選びました。留学には労力もお金も時間もかかるので、明確な目的を持っていくことは大事なんじゃないかと思います。

あと当初私も滑り止め校ばかりを考えていましたが、チャレンジ校だと思って受けた大学から沢山合格を得る事が出来ました。 なのでチャレンジすることは本当に大事だなと実感しています。

無謀なプランを立てる事をお勧めしている訳ではありませんが、本命校や滑り止め校と一緒に行きたいと思う大学については是非チャレンジしてみてほしいと思います。受験しなければ確立はゼロですからね。

大学院の受験は、大学受験と違ってSATなど絶対的な評価基準がある訳ではなく相対評価で決められますし、多様性があります。知り合いでもGREで満点を取っても不合格だったという方もいれば私の様にTOEFLの要求スコアを満たしていなくても合格を得られる場合もあります。

1つの側面で何か劣っていても他の側面でアピールする事によって合格に近づけるので、大学院への挑戦は本当に可能性が広がっていると思います。

なのでもし迷っている場合は是非チャレンジしてみてほしいと思います。