
瀬戸 澄香さん|Sumika SETO
瀬戸 澄香さん|Sumika SETO
| 合格スクール | Aix-Marseille University (エクス=マルセイユ大学) University of Bordeaux -IAE Bordeaux (ボルドー大学経営大学院) University of Rennes- IAE Rennes (レンヌ大学経営大学院) EDHEC Business School (エデック・ビジネススクール) |
| 留学先(国) | フランス |
| 専攻(メジャー) | Marketing / Management |
| 職業 | 某私立大学 |
「フランスの大学院で学ぶこと」が自身のやりたいこととキャリアゴールを同時に叶える最良の道だと確信し、大学院留学に挑まれた瀬戸さん。アメリカへの交換留学を経てグローバルな環境での挑戦を志す中で、かねてより憧れのあったフランスへの進学を決意されました。名門ビジネススクールを含む複数校から合格通知を得る中、費用面や自身の幅広い興味を網羅できるカリキュラムを決め手に、エクス=マルセイユ大学(Aix-Marseille University)への進学を決定されました。専攻決定への葛藤や、私立・公立(IAE)が混在する複雑な出願・面接プロセス、そして日本とフランスを繋ぐ将来のビジョンについて、幅広くお伺い出来ました。
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
Q1. まずは大学院留学を目指されたきっかけからお伺いできますか?
今回大学院留学を目指すことに決めたのは、一言で言えば、「フランスの大学院に行くことが、自分のやりたいことと将来の目標を同時に、かつ一番効率よく叶えられる選択肢だったから」です。
具体的には3つきっかけがあって、1つ目はカリフォルニア大学への交換留学です。現地の優秀な学生たちと切磋琢磨する中で、「グローバルな人材としてもっと成長したい」という思いが強くなりました。
2つ目は、単純に「フランスに行きたい」という自分の願望です。幼少期からフランスの食文化や芸術が大好きで、交換留学の時もアメリカとフランスで迷ったほどでした。アメリカへの交換留学より帰国した後も「やっぱりフランスに行きたい」という気持ちがどうしても消えませんでした。
3つ目は、新卒としてそのまま社会に出るよりも、もう一段上の知識やスキルを身につけてからキャリアをスタートさせたいと考えたことです。
これら「海外でのさらなる成長」「フランスへの憧れ」「専門性の習得」のすべてを叶えてくれるのが、フランスの大学院への進学でした。
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?
Q2. 大学院留学に向け、いつ頃からどのようにご準備を進められましたか?

3年生の8月に留学から帰国してすぐは就職活動を進めていたのですが、やっぱり自分が今何をしたいのか明確にならないまま就職をすることには引っかかりを感じていました。そんな時、貿易関係の仕事をしていた祖父が「楽しんで、やりたいことやるんだよ」と言ってくれていた言葉を思い出し、自分の心に従ってみると、やっぱり「挑戦したい」という気持ちが湧き上がってきたんです。
それからはきっぱりと就職活動をやめて、9月頃からTOEFLやIELTSの試験準備を始めたり、学校を調べ始めたりしました。その後、3月頃にこちらにご相談させていただいたのですが、担当してくださったコンサルタントさんが親身に相談に乗ってくださり、とても安心感がありました。周りに大学院留学を目指す友人もおらず、一人で準備を進めるのは孤独や不安が大きかったためサポートいただきたいと思い、正式にお願いすることにしました。
結果として、本当に最後まで精神的にも大きな支えになりました。実は他社さんにも相談したのですが、「この大学院へ出願しましょう」と機械的に進められる感じで、私の想いや悩みにここまで寄り添ってくださる雰囲気ではなかったんですよね。
サポートが始まってからは、専攻について話し合ったり、私の興味に応じた学校をご紹介いただいたりしながら出願校を決定しました。そして、秋にはまずビジネススクールに、そのあとは1月の締め切りに向けて公立大学院(IAE)への出願手続きを進めました。
テスト対策に関しては、大学の授業をすべて英語で履修していましたし、アメリカへの1年間の交換留学も経験していたので、IELTSは3年生のうちに7.5を取得することができました。ただ、その後にビジネススクールを受けるなら必要だと思い挑戦したGMATとGREには、本当に苦戦しました。
私は文系で数学をまったく勉強してこなかったので、中学校3年生の数学の振り返りができる参考書を買って一からやりなおしたくらいです(笑)。3ヶ月ほど諦めかけながらもなんとか踏ん張り、その後は「フランスに行くならフランス語が必要だ」と考え、6月頃からはDELF(フランス語資格)の対策に取り組みました。

Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
Q3. 専攻や国、出願校はどのように選ばれましたか?
国に関しては、フランスを中心に、その他のフランス語圏であるベルギーやカナダなども含めてご紹介いただき、最終的にはやはり当初から希望していたフランスに絞りました。
専攻については、色々なことに興味があり本当に迷いました。それぞれの興味分野の候補をご提示いただきながら、最終的に「ビジネス分野」という方向性は統一しつつも、少しずつ異なる専門領域のプログラムに出願しました。それぞれのプログラムに合わせてエッセイの添削をしていただき、キャリアゴールも異なる複数のエッセイを書き上げるのは大変でしたが、自分のキャリアビジョンを何パターンも言語化できたことは本当に良かったと思っています。
ありがたいことに、結果として名門私立のEDHECビジネススクール、公立のUniversity of Rennes、University of Bordeaux、そしてAix-Marseille University と、複数の学校から合格をいただくことができました。
進学先の検討についてはとても悩みましたが、まず、一番最初に合格をくれたEDHECビジネススクールは、世界的な知名度も高く非常に魅力的だったものの、私立のため学費が高額でした。そこへさらに記録的な円安の影響も重なったため、現実的な費用面を考慮して、国公立大学院(IAE)に絞る決断をしました。
その後、同じ公立のUniversity of BordeauxとUniversity of Rennesからも合格をいただき、実は一度はBordeauxへの入学金を支払うところまで手続きを進めていたんです。そんな中、本当に卒業式の2週間前というギリギリのタイミングで、Aix-Marseille Universityから合格通知が届きました。
フランスの大学院制度では、M1(修士1年目)の1年間が「M2(修士2年目)でさらに専門特化する専攻を決めるための準備期間」という位置づけになっています。Aix-Marseille Universityのカリキュラムは、私がエッセイで書き分けた3つの興味分野をすべて網羅的に学べる内容になっていました。
なので、「この環境であれば、自分の広い興味を無理に捨てることなく、1年間じっくり網羅的に勉強する中で、本当に進むべき1つの道を見極められる」と確信したんです。IAEの中で最も古い歴史と高い世界評価を持ち、カリキュラムに社会貢献(ボランティア)が組み込まれている点にも、ビジネス一辺倒ではない温かみや魅力を感じ、最終的にAix-Marseille Universityへの進学を決めました。
Q4. フランスへの出願は、他国と比較し手続きが複雑ですし、インタビューなども求められると思いますが、その点はいかがでしたか?
Q4. フランスへの出願は、他国と比較し手続きが複雑ですし、インタビューなども求められると思いますが、その点はいかがでしたか?
私は私立のビジネススクールと公立の大学院を併願していたので、それぞれ出願時期や手続きが違ってとても複雑でした。さらに同じ公立大学院(IAE)への出願の中でも、Campus France(キャンパスフランス)を通したオンライン申請と、大学へのダイレクト出願が混在していて大変でしたが、コンサルタントの方に丁寧に指導していただいたおかげで、なんとか無事にやり遂げることができました。
キャンパスフランスの出願にあたっては面接試験がありましたが、私は英語プログラムに絞ってアプライしていたため、面接も英語で行われました。質問自体は非常にオーソドックスで、志望動機やこれまでの経歴などをスムーズに伝えることができました。フランス語ができなくても英語プログラムであれば問題ありませんが、少しでもフランス語を交えて話すと面接官の印象がとても良くなるので、最低限の挨拶などは練習しておくと良いと思います。
インタビューも私立と公立の特色が違いましたね。ビジネススクールでの面接は、角度の違う鋭い質問が多くて事前準備が必要でしたが、一方で公立大学院(IAE)の教授陣による面接はとてもフレンドリーで驚きました。University of Bordeauxの面接では、朝早かったこともあってか教授が歩きながら“ちょっと待ってね、”という感じでフランクに対応してくれましたし、Aix-Marseille Universityの教授は日本文化がお好きということで「ジャパンエキスポに娘と行ったのよ!」と盛り上がったりと、お互いの人柄を見るような温かい対話だったのが印象に残っています。
Q5. 留学準備の中で大変だったことや、逆に得られたことなど、印象に残っていることがあったら教えていただけますか?
Q5. 留学準備の中で大変だったことや、逆に得られたことなど、印象に残っていることがあったら教えていただけますか?

書類の準備や試験対策など色々と大変なことはありましたが、振り返ってみて、実は「自分自身の専攻を絞り込むこと」が一番大変だったと感じています。
新卒で職歴がなく、大学でもリベラルアーツを学んできた身としては、「大学院という専門機関で、一体何を軸に据えて学ぶべきなのか」を決めるのが本当に難しかったんです。
私のビジネスやマーケティングに対する興味の原点は、カリフォルニア大学への交換留学での経験にありました。現地で国際ビジネスやマーケティングの授業を履修し、さらにマーケティング系のインターンシップを経験したことで、自分の中で「点と点」が繋がり、「私はこういう分野が楽しいし、得意なのかもしれない」と、ビジネスへの興味が明確に芽生えました。
ただ、そこからさらに「将来、フランスと日本を繋ぐ仕事をしたい」という目標へ派生していった時に、国際ビジネス、マーケティング、そして元々関心の高かったフード(食文化)と、やりたいことの芽が次々と広がってしまい、それらをどう1つの専攻へ絞り込むべきかとても悩みました。
でも、そういった葛藤を経て、3つの大学院ごとに異なるキャリアゴールでエッセイを書き上げたことで、しっかりと自己分析を行うことができました。「自分はこれまで何を学び、将来どんな形で社会に貢献したいのか」を言語化できたことは、大学院合格という結果だけでなく、今後のキャリアにおける大きな財産です。
また、私には過去に病気で学校に通えない辛い時期がありましたが、その時の悔しさを原動力にして、大学受験や交換留学、そして今回の大学院留学を実現できるところまで頑張ることができました。学ぶ楽しさを心から実感できている今、自分の足で道を切り開けていることが本当にうれしいです。

Q6. 渡航を控え、今のお気持ちや留学中/ 後の抱負をお聞かせ頂けますか?
Q6. 渡航を控え、今のお気持ちや留学中/ 後の抱負をお聞かせ頂けますか?
いまは「楽しみ」が3割、「不安」が3割、「なんとかなる!」という気持ちが3割、残りの1割が準備のバタバタ、という感じです(笑)。
留学先では、上手くいかないことや壁にぶつかることも多いと思いますが、「それも留学の醍醐味だ」と前向きに捉えて楽しみたいです。
大学院では、まずは学業を第一にしっかりと研究に励み、必須となっている現地でのインターンシップの獲得に向けて動く予定です。そして、念願の南フランスでの生活なので、現地の人々や留学生たちのコミュニティに溶け込みながら、フランス語も磨いていきたいですね。
修了後のキャリアとしては、祖父から幼い頃より貿易についてよく話を聞いていた影響もあり、日本とフランスの架け橋となるようなビジネスに携わりたいと考えています。フランスの豊かな食文化や製品を日本に届けるような専門商社や、両国を繋ぐ国際的な機関で活躍することを視野に入れています。
Q7. 色々なお話、ありがとうございます。 最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
Q7. 色々なお話、ありがとうございます。 最後に現在大学院留学を目指されていらっしゃる皆様へアドバイスやメッセージなどございましたらお願いたします。
そうですね…大きくは2つあります。
1つ目は、特に私のように新卒・文系・職歴なしでリベラルアーツ出身だと、「学びたい事が明確になっていない自分でも大学院に行けるのか」と不安になる方も多いと思います。
周りにロールモデルが少なくて就活に流されてしまいそうになることもあると思いますが、私の場合は、同じように海外の大学院に行かれた先輩が何人かいたので、「あ、私1人じゃないんだ」と思えて勇気が出ました。なので、とにかく「ロールモデルを増やすこと」が何よりも大事だと思います。このインタビューが誰かのロールモデルになれば嬉しいです。
2つ目は、大学の4年間で「自分が何をしたいか」「何ができていないか」を明確にして、片っ端から挑戦してみてほしいということです。私の場合は、途中で「やっぱり食文化やフードロスに興味があるな」と気付いて、食品系の企業でインターンをしたり、ボランティア活動に参加したりしました。一見バラバラに見えた「交換留学」「食品企業でのインターン」「ボランティア活動」といった経験が、最終的に大学院の志望動機という一本の線で繋がり、評価していただくことが出来ました。
準備の過程では、推薦状の作成などを含め、自分一人の力ではどうにもならない局面がたくさんあります。ぜひ周囲のサポートやこういったコンサルティングサポートの力を頼りながら、一歩一歩進んでみていただきたいと思います。一見関係なさそうなことでも、一貫性を持ちながら色々なことに挑戦していれば、自然と大学院への道が開けるはずです。
