【コラム No18】 1年間で終了するという理由でイギリスのMBAを選ぶという間違い。

【コラム No18】 1年間で終了するという理由でイギリスのMBAを選ぶという間違い。

イギリスのビジネススクールを目指す方に、北米ではなくイギリスのMBAを選んだ理由を伺うと、

「期間が1年間だから」

という期間が大きな要因だったという回答を伺います。

本当にそうでしょうか?

アメリカのビジネススクールに1年間で終了するMBAコースが開講されていたらいかがでしょう?

 

今回のコラムで一つ明確にしておきたいことは、アメリカのMBAがイギリスのMBAより優れている、ということをお伝えしたい訳ではなく、1年間という「期間」だけでイギリスのMBAを選んでしまうことはない、ということです。

 

なぜならアメリカにも多くの1年間で終了するMBAコースがあるからです。

 

具体的にどのようなコースがあるのかは後で解説するとして、イギリスとアメリカのMBAコースについて少し比べてみましょう。

 

イギリスMBAコース:

9月~12月:必修科目(人材管理、会計、財務など体系的に学ぶ)

1月~4月:選択科目(国際ビジネス、マーケティングなど希望に応じて選択)

5月~9月:プロジェクト(10,000語程度の修士論文の作成)

 

アメリカMBAコース:

9月~12月:必修科目(人材管理、会計、財務など体系的に学ぶ)

1月~4月:選択科目(国際ビジネス、マーケティングなど希望に応じて選択)

5月~9月:副専攻(クラス履修)・インターン・グループプロジェクト

 

以上となりますが、

 

アメリカのMBAコースは、5月から開始され、翌5月に終了するコースや、9月から開始され、翌5月に終了する2学期(9カ月程度)で終了するコースもあります。また最終学期にインターンや海外へのフィールドワーク、グループプロジェクトのうえプレゼンテーションを課せられうなど、コースによって様々です。ただイギリスのMBAにように修士論文を作成するケースはほとんどありません。

 

例えば

 

Clarkson University

One year MBA

 

http://www.clarkson.edu/business/graduate/mba/curriculum/index.html

 

このコースは9カ月という非常に短い期間で終了できるだけでなく、下記のCertificateが取得できるという非常に副専攻にも力が入ったコースです。

 

1. Global Supply Chain Management

2. Innovation & New Venture Management

3. Environmental Management, or Accounting

 

またさらに特殊なコースとしては、

 

Boston University

One-Year International MBA

 

http://management.bu.edu/graduate/graduate-programs/one-year-mba/curriculum/

 

などというコースもあります、

 

こちらはその名の通り国際的にビジネスを集中的に学ぶということを目的としており、5月から開始し、最初は北京、上海などのキャンパスで異文化を含めチーム形式で学びます、その後ボストン大学のビジネススクールで下記の副専攻の中から選び学ぶことができます。

 

1. Entrepreneurship

2. Finance

3. International Management

4. Leadership and Organizational Transformation

5. Marketing

6. Operations and Technology Management

7. Strategy and Business Analysis

 

以上の学校は一例ですが(以上のような学校は決してお勧めという訳ではなく一例です)、アメリカにもイギリス同様に1年間のコースがあることがお分かり頂けたと思います。ただイギリスのMBAコースとは異なりカリキュラムは非常に多種多様となりますので、コース選びには細心の注意が必要です。

 

では、ここからが今回のコラムの本題です、

 

北米のビジネススクールではなく、イギリスのMBAコースを選ばれる方はどちらがその根拠でしょうか?

 

「期間が1年間だから」

「GMATスコアを要求されないから」

 

残念ながら上記でご紹介させていただきました学校を含め、通常北米のMBAコースはGMATを要求されます。そのため、「GMATを要求されないから」という理由でイギリスのMBAを選ぶことは理にかなっていると思いますが、「期間が1年間」だから、という理由でイギリスを選ぶことは避けて頂きたいと思います。

 

また、本当の理由は「GMATが必要ない」からなのに、GMATが非常に未知なテストでありテスト対策を進めることが面倒なため、「期間が1年間だから」という理由にすり替えて留学先を選ぶこともできれば避けて頂ければと思います。

 

イギリスのMBAは修士論文を3~4カ月かけて作成できる非常に魅力的なコースに違いはないのですが、北米のMBAコースにも1年間で終了するコースは数多くありますし、またコース内容も副専攻やフィールドワーク、インターンなど、非常に魅力的なコースが多岐にわたって開講しています。

 

せっかくMBA留学をしようと決意したのですから、是非すべての可能性を検討したうえで結論を出して頂ければと思います。