【コラムNo22】英語で履修可能なアジアのトップスクールコース情報

【コラムNo22】英語で履修可能なアジアのトップスクールコース情報
~アジアの名門大学院を現地の公用語を習得せず英語力のみで卒業することは可能か?~

昨今、日本企業によるアジアの新興国を中心とした開発に関連するニュースが毎日新聞を賑わせています。

「京都中央信用金庫がインド、フィリピン、タイの現地大手の銀行と業務提携」

「日本の水道技術関連企業の東南アジア市場進出数が急増」

「大手物流企業の白金運輸がベトナムに現地事務所を設立。」

「タイが現地で中国語を話せる人材育成のため、中国政府と中国語学習で協定を結んだ。」「日本、中国、韓国が東南アジアを中心に自国語を話せる現地人材の育成を加速。」

 

上記はもちろん一例ですが、このようなニュースを毎日読んでいる皆さんは、否応なく日本を取り巻くアジアを意識しているのではないでしょうか?

 

また、現在日本の一部上場企業では、日本在住の留学生を大量採用する流れに拍車がかかっています。それは会社が海外進出する際、少しでも現地の言語や社会情勢に精通した学生を探しているからなんだそうです。

 

昨今アジア各国の急激な経済成長に伴い、アジア各国で活躍できる人材は非常に重要になってきていますが、そういった人材に求める能力は、現地の言語に長けているだけでなく、現地の文化、経済、社会情勢を把握している、ということが重要だということです。やはり現地でビジネスを根付かせるためには、言語だけでなく、経済や文化といったその土地の背景を理解する人材が必要だということだと思います。

 

では現地の大学院に進学し学びながら、現地の言語、そして文化や経済情勢などを理解することは可能なのでしょうか?

 

もし現地の大学院で英語のみで授業を履修し、放課後などに現地の言語を学ぶため、日本語学校や現地企業でのボランティア活動、フリースクールなどに通うことができれば、英語、現地の言語、そして文化や経済といった社会情勢を同時に学ぶことができるのではないでしょうか?

 

そこで今回は、下記「世界大学ランキングアジア版」のトップ10校の中で、英語で履修できるコースについて紹介させて頂きたいと思います。

 

The Times Higher Education Asia University Rankings 2013:

http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2012-13/regional-ranking/region/asia

※日本の大学は省いています。

 

No2. National University of Singapore (NUS), シンガポール

シンガポール国立大学

公用語が英語というだけあり、大学院でも自然科学から工学系、法律学やビジネス、医学といった様々なコースを開講しており、もちろんすべて英語で履修することが可能です。

http://www.nus.edu.sg/admissions/graduate-studies/graduate-programmes.php

 

No3. The University of Hong Kong , 香港 

香港大学

公用語は英語と中国語になります。そのため香港大学では英語で履修できる様々なコースを開講しています。ただ学校を出ると事実上の公用語は広東語となりますので、生活を通して英語と同時に学ぶことが可能です。

http://www.asa.hku.hk/admissions/tpg/prospectus/2013/

 

No.4 Peking University, China, 中国

北京大学

公用語は中国語となりますが、北京大学には英語で履修できるマスターコース(修士課程)及びドクターコース(博士課程)が数多くあります。そういったコースの場合、中国語の言語力テストは要求されません。英語で履修できる専攻では、ビジネスや公共政策、法律などがあります。詳しくは下記ホームページに記載されています。

http://www.isd.pku.edu.cn/index.php?m=content&c=index&a=lists&catid=118

 

No. 5 Pohang University of Science and Technology (Postech) , 韓国 

浦項工科大学校

公用語は韓国語ですが、大学院の多くのコースが英語で履修することが可能です。工科大学となりますので、自然科学、数学、工学系、コンピューターサイエンスまで様々な理系全般の様々なコースを開講しています。

http://www.postech.ac.kr/

 

No. 6 Tsinghua University, 中国 

清華大学

公用語は中国語となりますが、現在11のマスターコース(修士課程)、及び1つのドクターコース(博士課程)が英語で開講されています。専攻はビジネスや公共政策といった文系よりの学位だけでなく、工学系や建築学など、理系のコースも幅広く開講されています。詳しくは下記をご確認下さい。

http://www.tsinghua.edu.cn/publish/then/5787/index.html

 

No. 8 Seoul National University, 韓国

ソウル大学

公用語は韓国語ですが、現在学校の国際化が非常に急ピッチで進んでおり、Degreeコース全体の11%が英語で開講されています。特にビジネススクールや国際関係学の関連コースについては幅広く英語で履修できるコースが開講されています。

http://en.snu.ac.kr/snunews?bm=v&bbsidx=72155&page=9

 

No. 9 Hong Kong University of Science and Technology, 香港 

香港科技大学

公用語は英語と中国語になります。そのため香港大学では英語で履修できる様々なコースを開講しています。ただ学校を出ると事実上の公用語は広東語となりますので、生活を通して英語と同時に学ぶことが可能です。大学名からは想像できませんが、MBAコースも開講されており、世界的に有名なコースとなります。

http://pg.ust.hk/cgi-bin/pg/eng/detail.php?catid=3&sid=8&tid=34

 

No. 10 Korea Advanced Institute of Science and Technology (KAIST) , 韓国 

韓国高等科学技術大学

公用語は韓国語で、すべてのコースが韓国語で開講されています。英語で履修できる大学院のコースに関しては調べることができませんでした。ご希望の方は下記よりお問い合わせください。

http://admission.kaist.ac.kr/web/intl/home

 

以上ご紹介させて頂きました、やはり日本を含め、香港、中国、韓国といったアジアの中でも先進国の大学がトップ10を占めていました。こういったアジアのトップスクールで、英語で大学院のクラスを履修し、放課後やクラスメイトとの交友、またはボランティアやインターン、フリースクールなどを通して現地の言語を学ぶことは可能なのではないかと思います。そして現地で実際に生活することで社会情勢については精通することでしょう。

 

昨今アメリカやイギリスといった大学院卒業生は珍しくない中、こういったアジアのトップスクールを視野に入れるのも一つの選択肢ではないかと思います。今回はトップ10の学校のみを紹介させて頂きましたが、まだまだアジア各国のトップスクールは存在しますので、ご興味のある方は是非リサーチしてみて下さい。