【コラム25】 TOEFL/IELTSに代わる第三のテストで大学院留学は可能か?

【コラム25】 TOEFL/IELTSに代わる第三のテストで大学院留学は可能か?
~昨今注目を集める第三の英語テストの紹介~

先日、イギリス政府が国内で受験したTOEFLiBTのスコアを認めないという方針を発表しました。今後しばらくはイギリス国内で受験したTOEFLスコアでビザ申請を行うことができません。

大学院留学を専門にサポートしている私たちとしては非常に驚くべきことで、イギリス国内でのTOEFLというテストの信頼度が落ちているということが推測されます。

そこで今回は、TOEFL/IELTSといった最も知名度の高い英語力判定テスト以外のテストで、海外大学院出願は可能なのか、という話題についてコラムを書いてみました。

まずは下記URLをご確認下さい。

University of British Columbia (UBC)
Tests that Satisfy the English Language Admission Standard
http://you.ubc.ca/admissions/elas/tests-elas/

以上をご確認頂いてお分かりの通り、現在TOEFL/IELTSといったテストの代わりに、様々な英語力判定テストを認めていることが分かります。10年前であればTOEFL一色でしたが、ここ一年で大きく様変わりしたと言えます。

もちろん現在でもTOEFL/IELTS以外のテストを広く認めている学校はそれほど多くはありませんが、大事なことは、皆さんが入学希望の学校で、TOEFL/IELTS以外のテストを認めている可能性がある、ということです。

また、私どもは10年間大学院留学を専門にサポートを行っておりますので分かることなのですが、こういった大学院が認めている英語テストの多様性は、年を追うごとに広まっています。

前述したように、10年前は留学といったらTOEFL一色だった頃から、約5年程度前からIELTSが躍進し、そして現在ではイギリス国内で受験したTOEFLスコアは認められるなくなりました。そして昨今、TOEFLやIELTSといったテストに代わる第三のテストが広がりを見せていると言えると思います。

そこで今回は、昨今海外の大学及び大学院、そしてビジネススクールで広く認められつつある、第三のテストを2つ紹介したいと思います。

①Pearson Test of English (PTE Academic)
http://www.pearsonpte.jp/findout/testoverview/
(日本語テスト紹介ホームページ)

テスト内容:
スピーキング&ライティング
77~93分
リーディング
77~93分
リスニング
45~75分

受験料:
US$250

試験会場:
東京・大阪

PTEテストで出願可能な学校:
http://pearsonpte.com/TestMe/Taking/Pages/Acceptance.aspx
②Cambridge Michigan Language Assessments (MELAB)
http://www.cambridgemichigan.jp/melab/index.html
(日本語テスト紹介ホームページ)

テスト内容:
ライティング
30分
リスニング
35分
グラマー・単語・リーディング
80分
スピーキング
15分(オプション)

受験料:
22,000円

試験会場:
東京のみ

MELABテストで出願可能な学校
http://www.cambridgemichigan.org/resources/melab/recognizing-organizations

2つとも新しいテストのためまだまだ試験会場などは限られていますが、TOEFL/IELTSに比べると試験内容も多様化されています。もちろんどちらの方が簡単・難しい、ということは一概には言えませんが、これだけテスト時間や内容、出題形式が異なりますので、ご自身の適正に合ったテストを選ぶことが可能なのではないかと思います。

今後これらのテストを中心に留学に必要な英語テストも多様化されることが予想されます。そのため、これから大学院留学を目指す皆さんは、是非「とりあえずTOEFL」という考えは捨て、注意深く、志望校のアドミッションと皆さんの適正に合ったテストを選んで頂ければと思います。