イギリス大学院への進学の説明で、英語力やバックグラウンドが無い場合は準備コースからの入学になると説明されていますが、一般的に言って正規の大学院に併設された準備コースに入学許可された場合、それは準備コース修業後の正規の大学院への入学が100%約束されたということなのでしょうか?

イギリスの大学院には大学院入学希望の留学生のために「大学院留学準備コース(Pre-Masterコース)」を開講しています。

これはイギリスの大学院に限ったことで、アメリカ、オーストラリアの大学院ではこういったコースは開講していません。大学院留学準備コースは通常「Pre-Master Course」というコース名で開講していますが、イギリスの全ての大学院で開講している訳ではありませんので注意が必要です。

また正確には、Pre-Masterコースは大学付属の英語学校の管理で開講されているため、Pre-Masterコースを終了しても大学院へ入学が保証されることはありません。あくまで大半は英語学校の授業は行われますので、付属英語学校で開講されている英語コースの延長線上とお考えください。ただ一部の大学ではPre-Masterコース終了後に指定の大学院のコースへ入学を保証してくれる場合もあります(非常に稀です)。

ではPre-Masterコースとはどういった目的で開講されているかというと、あくまで目的は「英語力向上」のためであり、その目的の付加価値として「大学のクラスを数クラス履修することが可能」ということになります。英語力がある程度上がると大学の正規クラスを数クラス履修することが可能となるため、大学院への準備を行うことができます。そこが他の英語クラスとは異なるところです。また一応終了するとDiplomaの学位が授与されます。

ただ、大学と同じ分野の大学院へ入学を希望する方でGPAがそれほど低くない方の中で、英語力向上(具体的にはIELTSでの目標スコアの取得)を目的とする方はPre-MasterコースよりIELTS準備コースに入学するほうが向いているかもしれません。