【コラム41】英国Tier 4 visa pilot認定校23校は本当に魅力的なのか? ~認定23校に絞るリスクとメリット~

先日米国のStem Opt Extensionに関するコラムを発表させて頂きましたが、予想以上の反響を頂き、英国はどうなのか?というお問合せが増えて参りましたので、今回は2017年に23校が追加された、Tier 4 visa pilotに関してのコラムを掲載させて頂きます。

Tier 4 visa pilotとは、簡単に言うと、pilot(試験的な)Tier 4 visa(学生ビザ)で、英国の大学、大学院卒業後に半年間の滞在許可が下りる制度を英国政府が発表しました(滞在時に就労可 / 就労先を探すことも可)。この制度は「試験的な」、ということで、当初はオックスフォード、ケンブリッジ、バース、インペリアルカレッジの4校に限定されていました。

以上の通り、試験的な制度なためいつ廃止されるか分からない点、そして対象校が非常に限定的でしたので弊社でもそれほど触れてきませんでしたが、今回23校になり、米国のStem Opt Extensionと共にお問合せが非常に増えて参りましたので、今回コラムとして発表させて頂く運びとなりました。

現在は下記23校の大学院で開講されているマスターコース(13か月以内のコース)を卒業すれば、半年間の滞在許可が下ります。例えば卒業後この半年間インターンを経験し、就労ビザに切り替える、といった道を模索することが出来ます。詳しくは以下ご確認下さいませ。

GOV.UK
Twenty three universities join student visa pilot
https://www.gov.uk/government/news/twenty-three-universities-join-student-visa-pilot

いずれにしても卒業後半年間の滞在許可が下りることは、Post-Study Work visa(卒業後1年間就労許可が下りる制度)が2012年に廃止されてしまった英国では非常に魅力的に聞こえます。

では、まずこの23校を見ていきましょう。

University of Oxford (1)

University of Cambridge ( 2)

Imperial College London (8)

University of Edinburgh (27)

University of Manchester (54)

University of Bristol (76)

University of Glasgow (80)

Durham University (97)

University of Warwick (91)

University of Sheffield (104)

University of Southampton (126)

University of Exeter (130)

University of York (137)

University of Nottingham (147)

University of Leicester (159)

Cardiff University (162)

Newcastle University (175)

University of Liverpool (177)

University of East Anglia (188)

Queen’s University Belfast (201-250)

University of Reading (201-250)

University of Essex (251-300)

University of Bath (251-300)

Goldsmiths University of London

Harper Adams University

The Royal Central School of Speech and Drama

University of Wales Trinity St. David

上記スクールのカッコ内の数字が世界大学ランキングの順位、そして太字の17校はRussell Groupに入っている学校となります。

なおRussell Groupは全部で 24校ありますので、上記スクールに入っていないRussell Groupの学校は7校あります。また、世界大学ランキングのトップ100位以内にランクされる英国大学院で、上位リストに入っていない大学院は3校あります。

それらの中には皆さんご存じの、LSE(London School of Economics and Political Science)、UCL(University College London)、KCL(King’s College London)、QMU(Queen Mary University of London)があり、こういった学校は上記リストには入っていません。全てロンドン大学群になりますが、各LSE23位、UCL16位、KCL36位、QMU121位となっています。

そのため、Tier 4 visa pilotのスクールに絞ると、少なくとも上記4校が抜け落ちていることを必ず留意する必要があります。なお専門系大学院ですと、University of the Arts London、London Business School、SOAS(School of Oriental and African Studies)も入っていないこともご留意下さい。

また卒業後得られるこの半年という期間ですが、上記リスト校以外も通常4カ月は得ることが出来ます。詳しくは以下ご確認下さいませ。

University of Cambridge
Tier 4 visa pilot (Masters students only)
https://www.internationalstudents.cam.ac.uk/tier-4-visa-pilot

University of College London
Working after your studies
http://www.ucl.ac.uk/iss/immigration-visa/working-in-the-UK/work-after-studies

また、在学中に通常20時間以内の就労が許可される点は、上記リスト校とそうでない学校に相違はありません。

こう見てくるとTier 4 visa pilot認定校に絞ることはそれほど魅力的な点がないように思えますが、このTier 4 visa pilot認定校に進学する際、卒業後の滞在許可が4から6カ月に伸びる点以外に、もうひとつ有利な点があります。

それは学生ビザ申請が簡略化される点です。具体的には、財政証明書と学術証明書(大学の成績証明書など)の提出が免除されます。詳しくは以下ご確認下さいませ。

Imperial College
Tier 4 Visa Pilot
https://www.imperial.ac.uk/study/international-students/visas-and-immigration/tier-4-visa-pilot/

そのため、
①卒業後の滞在期間が4から6カ月に延長される。
②学生ビザ申請書類が簡略化される。
この2点がTier 4 visa pilot認定校に絞るメリットと言えそうです。

一方デメリットとしては、やはり特にロンドン市内にある名門大学や有名な専門系大学院が除かれてしまう、という点になると思います。

Tier 4 visa pilot認定校をご検討されていらっしゃる方は、上記ご参考頂きご留学準備を進めて頂ければと存じます。

カテゴリー 大学院留学コラム, 役立つ長文コラム

2018年07月06日

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