【コラム35】IELTS for UKVI受験の必要性はあるのか?(第2部)

前回の第一部でIELTS for UKVIを取り巻く背景について解説させて頂きました。
(必ず第一部からご確認頂きますようお願い致します)

今回の第二部では、通常のIELTS (日本英語検定協会開催)がどの程度海外の大学院で認められているのか、IELTS for UKVI受験の必要性はあるのか、という点について詳しく解説していきたいと思います。
このコラムでは利便上、通常のIELTS (日本英語検定協会開催)を「英検IELTS」、ブリティッシュ・カウンシルが開催するIELTSを「IELTS for UKVI」と表現させて頂きます。

まず結果からお伝えすると、イギリス以外の大学院を受験予定の方は、通常の英検IELTSで問題ありません。アメリカやイギリス、オーストラリア、ヨーロッパなどの大学院では、英検IELTSも認めていますので、特別学校から要求されることがない限りはIELTS for UKVIの受験の必要性はありません。
一方イギリスの大学院を目指す方は、移民局のレギュレーションや大学院の運営形態により、非常に複雑化していますので細心の注意が必要です。
まずイギリスの大学院で英検IELTSが正式に認められる場合はどういった場合でしょうか?

それは、Highly Trusted Sponsor(HTS)をいう英国政府から信頼された大学、または大学院が、その学校独自に英検IELTSを認めている場合です。英検IELSを正式に認めてもらうためには、①出願校がHighly Trusted Sponsor(HTS)リストに認定されている必要があり、且つ②その大学院が英検IELTSを認めるポリシーを持っている必要があります。

①出願校がHighly Trusted Sponsor(HTS)リストに認定されている
②その大学院が英検IELTSを認めている(IELTS for UKVIのスコアを課していない)

以上の2点が揃って初めて英検IELTSが受験で使用できることになります。なおHighly Trusted Sponsor(HTS)のリストは下記になります。
Highly Trusted Sponsor(HTS)の資格を持つ大学・大学院のリスト
(2016年2月9日更新)

https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/498848/2016-02-09_Tier_4_Register_of_Sponsors.pdf
これはどういうことかというと、もともと英国政府は国営の大学・大学院をその運営状況や歴史、研究実績などからランク付けしています。

そのもっとも信用の高い大学・大学院を、Highly Trusted Sponsor(HTS)と呼びリスト化しています。
そしてこのHighly Trusted Sponsor(HTS)の大学・大学院が発行した入学許可書は効力があり、たとえ入局管理局が英検IELTSを認めないと言っても、Highly Trusted Sponsor(HTS)の大学・大学院が発行した入学許可書に英検IELTSで入学する許可を出すと明記されていれば、入居管理局もそれに従いビザの発給を行う必要がある、ということです。
そのため、皆さんの出願する学校がHighly Trusted Sponsor(HTS)の資格を持つ大学・大学院であり且つ、その大学院が英検IELTSを認めていれば、その学校が発行した入学許可書で学生ビザ申請が可能ですので、結果IELTS for UKVIの受験の必要性はないということです。

では現在英検IELTSを認めるイギリスの大学院はどの程度存在するかということ、去年は多くの学校でIELTS for UKVIを課していましたが、今年はほとんどの学校で英検IELTSを認める動きになっています。詳しくは出願校のHPを確認するか、出願コースの担当者に直接確認する必要がありますが、現在IELTS for UKVIのスコアを要求する大学院は非常に少数と言っていいと思います。
ただイギリスの大学院を受験する方にはもう一つ非常に重要なことがあります。それはイギリスの大学院は幅広く条件付き合格を提供していますが、この条件付き合格を取得し入学を検討している方は、IELTS for UKVI受験の必要性が非常に高い、ということです。
大学院から条件付き合格を取得し、その後入学までにスコアを取得し直接入学を目指す場合は問題ないのですが、Pre-sessionalコース経由で大学院入学を目指す場合は多くの場合でIELTS for UKVIを受験する必要があります。

なぜかというと、Pre-sessionalコース経由で大学院を目指す場合、厳密にはビザ申請する際に使用する入学許可書は(Pre-sessionalコースは付属の語学学校で開講されているので)大学付属の語学学校が発行するものです。その際、厳密には大学院と語学学校は異なる組織という認識になりますので、(例え大学付属の英語学校が発行したものであっても)、Highly Trusted Sponsor(HTS)の資格を持つ大学・大学院が発行した入学許可書とはなりません。
そのため入局管理局のレギュレーションを覆す効力がありませんので、たとえ英検IELTSでPre-sessionalコースの入学許可書が発行されたとしても、学生ビザ申請時に改めてIELTS for UKVIを受験し同じスコアを取得しなければなりませんので(通常時間的にそういったことは不可能に近いので)、大学付属の語学学校では、Pre-sessionalコース出願時にIELTS for UKVIのスコア提出を義務付ける場合は多いのが現状なのです。
そのため、結果としては、直接入学を目指す場合は英検IELTSでもそれほど問題はありませんが、条件付き合格取得後、Pre-sessionalコース経由で大学院入学を検討している方はIELTS for UKVIを受験する必要が出てくる可能性が非常に高い、ということです。

以上取り急ぎ現状とIELTS for UKVIの受験必要性について解説させて頂きましたが、あくまでこの情報は2016年2月現在のもので、今後情報がアップデートされることも十分考えられます。そのため、イギリス大学院を検討されている方は、下記英国政府のオフィシャルページを頻繁にご確認頂くことをお勧め致します。
英国政府入国管理局ホームページ
https://www.gov.uk/government/organisations/uk-visas-and-immigration

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