ディプロマ・ミル(ディグリー・ミル)と呼ばれる学位商法が問題になっていますが、これから米国留学を考えていますので、詳しく教えてください。

最近よく耳にする「ディプロマ・ミル、またはディグリー・ミル」とはいったいなんでしょうか?
簡単に言うとアメリカ、イギリスなどで行われている「学位商法」のことをさします。

学位商法とは、
大学の学士号や大学院の修士号など世界共通の学位を金銭を目的に販売する米国の業者のことを指します。学位工場などとも呼ばれ、指定された代金を振り込むだけで学位証明書を発行してくれる業者もいます。「数週間で学位が取れる」などと広告をし、ダイレクトメールやEメールでの広告も行われています。アメリカで約べ700校、日本でも約50校あるとされ、詐欺行為を誘発するとして米国で社会問題となっています。

そこで2007年から日本の文部科学省も正式調査を行っています、
上記のディプロマ・ミル(ディグリー・ミル)問題について、文部科学省が全国のすべての国公私立大学を対象に、非認定大学の学位使用に関するアンケート調査を開始しました。学位商法問題に関する調査は、日本で初めてで、同問題に対する意識が、日本でも高まっていることを裏付けた形です。

今回の調査の内容は、アメリカやイギリス、中国、オーストラリアで、非認定の教育機関が発行した学位を使用している教員の有無を問うものです。日本の各大学は、教職員が紀要や経歴などの中で表記している学位を、各国の安全な大学を紹介する「ホワイトリスト」に照らすなどしたうえで回答することになります。